ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

【番外編】訪問した場所から独断と偏見で選ぶ秘境スポット

こんにちは

ヒレカツです。茹だるような暑さと金欠で旅行に行けない日が続く今日この頃。過去の写真を整理していたらどうにも懐かしくなってきたため、今回は昔訪れたいくつかの秘境エリアを紹介していきます。

坪尻

徳島県三好市にある秘境駅で、利用者は1日2人しかいない。逆にここを使ってる人が2人もいるのか…。四方を山に囲まれており、徒歩でないと来ることができず、羽虫が大量に湧いていた。ちなみに呪術廻戦でこの駅が聖地という話があるけどどうなんですかね。(未視聴)土讃線は1日7往復のみ。通過する特急は1時間に1本程度は走っているが、鈍行はまぁ少ない。カップルでこんなところに来るうつけ者、いるはずもなく…車で来れる駅ではないため、木屋床という近くの集落に出るには徒歩で物凄い遠回りをしなければならない。駅を出るとすぐに廃墟がある。ここはかつて売店で、殺人犯が立ち寄り強盗していたらしい。怖いね。

抜海駅

稚内市抜海村にある木造建築の秘境駅。最北端の稚内駅から二つだけ手前にある駅だが、距離は14キロ以上も離れている。寒い。宗谷本線の各駅停車は1日7往復しか走っていないが、一応利用者は2人だけいるらしい。よそ者の自分は早朝か午前の列車で来ないと散策はまず不可能。寒すぎる。本来なら野生のアザラシがいるという抜海岬まで歩く計画を立てていた。しかし命の危険を感じる寒さと積雪量だったため、ほぼ何もせず稚内駅に折り返したのは良い思い出(バカ)。最近は北海道に行けていないから来年あたりには行きたい。場所は……えりも町か知床あたりに。

天龍村

昨年、長野県の飯田線沿いを観光した際に寄った集落。愛知県・静岡県と面している。日本で2番目に高齢化が進む自治体で、コンビニや信号機すら存在しない如何にも限界集落といった感じ。秘境駅ランキングでも上位に入る中井侍とかいう謎の駅で下車し、ひたすら山道を歩き集落を目指す。つづら折りを頂上まで登ると、山々に囲まれた集落を一望できる。ちなみにここの茶畑で作られる中井侍銘茶は、県内屈指のブランドらしい。近場でお茶摘み体験もできるそうで、天竜川を眺めながら一服するのもまた一興かと。

塔のへつり

福島県南会津郡にある知る人ぞ知る隠れた渓谷。「へつり」というのは会津方言で言う「断崖」で、塔のように連なった形状から塔のへつりと呼ぶ。反対側の崖の溝まで歩ける。ちょうど秋に来たおかげで、紅葉とのコントラストが見事だった。会津鉄道はノラとととコラボしていた。未視聴未プレイだから「ほ~、こういうアニメもあるんだ~。」と適当に受け流して事なきを得た。

ちなみにこの旅行は会津若松を起点としていたが、観光協会の人にあそこには何もないよと言われ笑ってしまった。『何もない』があるじゃないですか! 

大志集落

福島県金山町にある集落。一時期youtubeのおすすめ動画にこの集落ばかりでてきた(俺だけ?)ため来てみた。山々+赤瓦の民家+線路。ここは実質福島のアルプスだ。ひたすら無心で眺めていたら、通りがかった地元の老人と色々話したのを覚えている(コーヒーくれてありがとうございました)。今回は行かなかったが、尻吹峠という場所からは集落全体を上から俯瞰できるらしい。次はダイチャリでも借りて登ってみるのも…アリ。

只見線会津若松駅からの観光バスでアクセスできるが、列車だと本数が少なすぎるため、この時は会津川口駅が終着の観光バスを利用した。かねやまふれあい広場から見ると集落を一望できる。途中道の駅に停車し、列車のビュースポットに行くことを進められた。確か道の駅から徒歩10分くらいの場所だった気がする。山に囲まれた中、一本の橋梁の上を列車が走るこの光景、『バリ雅』という言葉が適切だろう。2011年の豪雨災害でいつ廃止になってもおかしくない只見線、ここは来て本当に良かった。この日の夕食は会津若松二郎を食べました。豚が旨かったです。

総括

どんなに人里から離れた場所でも、そこには確かに地域住民の”営み”が存在していた。ここ最近はレトロな街ブラや比較的メジャーなエリアばかり旅していたが、改めて振り返るとこういうひと気が全くない場所も悪くない。今後は(も)こういったマイナーな観光地を巡り、自分だけの隠れ家的なスポットを見つけるのも面白そうです。