ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

火山の街阿蘇・杖立温泉を歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。2月に熊本県阿蘇エリアに行ってきました。羽田を早朝便で出発し熊本空港→空港最寄り駅の肥後大津駅に到着。バスは無料で乗れるのがありがたい。ローカル線に乗るのは久々。豊肥本線阿蘇駅まで向かう。車窓からも山々を見渡せる。途中スイッチバックの駅も通り、標高はどんどん上がっていく。阿蘇駅到着。標高は500メートル以上あるせいかかなりヒンヤリする。それにしても外国人旅行客が多いな。朝から何も食べていなかったので駅横の食事処で昼食。想像よりもボリュームがあって危うくフーファイに突入しかけた。駅前にはウソップの像が。尾田栄一郎先生って熊本県出身だったのか。くまモン。普通にバス待ちで並んでいたら、中国人の軍勢に「写真撮りたいから退いてくれ」と言われ結局場所を移動する。…これも含めて一大観光地の旅ってやつか。山々に囲まれた中にさらに山ができている二重カルデラの地域。どこを通っても見応えしかない。途中大観峰という阿蘇随一の観光名所を通過したが、時間さえあれば立ち寄りたかった…。

杖立温泉

アップダウンを何回も繰り返し、小国町の杖立温泉に到着。阿蘇駅からは90分近くかかった。乗客は途中の内牧温泉か町役場で全員下車し、乗り通したのは自分だけだった。本日の宿くきた別館にチェックイン完了。目の前に杖立川が流れている神立地である。そして宿泊特典でガチャガチャを回し、醤油をゲット。早速温泉街を徘徊開始。良い感じに鄙びていてレトロな雰囲気だ。

ちなみに杖立温泉は熊本県小国町と大分県日田市の丁度県境にある温泉郷杖立川を反復横跳びし県境を行ったり来たりしていたつもりだが、実際県境はひぜんやという旅館内にあるらしい。つまりは川を反復横跳びしているただの不審者と化していた。ゆで処という、いわゆる自炊できるスポットもあった。途中八百屋もあったので、蒸し野菜でも作るのが面白そう。旅館の裏側には無料で入れる温泉もあったが…ここに入るのは相当勇気がいるだろう。普通に丸見えなので。くきた別館の横には廃墟があるが、かつてはここに本館があったそう。渡っていいのかどうかもわからない、老朽化が進んだ橋を歩いてみる。大量の絵馬が飾られていた。ちなみに魚の形をしているのは、毎年4月から杖立温泉一帯に鯉のぼりを吊るす祭りがあるから。願い事はこれくらいシンプルなのが一番ええ。狭い路地の脇にある売店は普通に営業していた。こういう道を練り歩くのが一興すぎる。この異様なまでの寂れ具合、本当に自分好みで助かります。営業している旅館は10軒以上あるが、全体的に廃墟がかなり目立つ。景観の問題もありそうだけど、おかげでレトロな温泉街を作り出してくれていてほんまにありがとう。夕食の最終時間は18時とかなり早め。熊本特産の馬刺しもあっていい感じ。唯一の問題点である、現在全く腹が減っていないということを除けば。サービスで梅酒と杏子サワーの試飲も貰ったが、正直後悔している。めかぶの和え物と蟹が美味しかったことは覚えているが、途中からとにかく完食することだけを考え始めた。久々に食べる馬刺し、味わう余裕もなく…。(味は良かったです)すき焼きも普段なら喜んで掻っ込むのに、今回ばかりはヘビーすぎる。(味は良かったです)〆の白米、少なめでお願いしたら「若いからいけるでしょ!」みたいなノリで若干多めに盛られる。まさか昼に食ったプレートがここまで響くとは完全に想定外だった。普通のコンディションであれば腕組みしているだろうに、ひいこら言いつつもどうにかフードファイトに勝利。旅館のご飯でここまで苦しかったのはさすがに初めてである。肝心の温泉だが、露天風呂は杖立川を一望できて最高だった。湯冷めしない程度に夜の温泉街を徘徊。旅館群の明かりが実に雅なもの。あと星もバリバリ見えていました。翌朝、朝陽と川の流れる音で起床。こんなにも清々しい一日の始まりがあるんだ。丁寧な朝食。実質白米が進む食べ物15選だろ…。かつての杖立温泉の写真を見ながら当時の営みを感じる。きっと今よりも繁盛していたんだろうな。この温泉街でできることは全てやり尽くした。お世話になりました。

阿蘇山

またまた90分バスに揺られながら阿蘇駅まで戻り、阿蘇山方面へ。山頂の一つ手前、草千里ヶ浜で下車すると草原が広がっていた。風が強く寒すぎる。散策開始。まさかこんなところに池があるとは。観光客は基本駐車場の前辺りですぐに帰ってしまうせいか奥の方は誰もいなかった。独占できたような気分である。本来なら噴煙が上がっている火口まで歩く予定だったが、噴火警戒レベル2だったためさすがに断念。バスセンター内は意外と飯屋が充実していた。ただ阿蘇山インドカレー屋、この組み合わせはさすがにやけくそ感がすごい。帰りの飛行機まで時間があるので、阿蘇駅に戻った後は駅前の日帰り温泉に入る。勿論サウナもあり完全に整った。それと料金が安い。阿蘇駅肥後大津駅→無料のシャトルバスにて空港へ。最後に併設されていた店であか牛丼を食す。だいぶ駆け足な二日間だったが移動含めても時間は足りた。羽田行きの最終便で帰宅。

総括

阿蘇には黒川温泉、内牧温泉などの温泉地がありどこに泊まろうか悩んだが、少し離れた場所にある杖立温泉を選べたのは良かったと思う。これら2つの温泉より、ソロ旅でも比較的安く泊まることができるので。黒川温泉も良さげだが、恐らく観光客は多いだろうしここまでゆったりできなかっただろう。

そう言えば阿蘇山の草千里ヶ浜には馬が放牧されているという情報があったものの、実際にはいなかった。結局は冬期休業中だったというオチ。ともあれ晴天の日に歩くのはとても気持ち良いので、いつか火口周りも歩いてみたい。

今回の熊本旅行で47都道府県は全て制覇できたので、これからは気になった離島や温泉地でのんびりする旅をしていきますか。