ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

世界遺産平泉と秋田県湯瀬温泉を歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。4月の上旬に東北に行ってきました。 金曜夜に前乗りし、岩手県一ノ関駅から行動開始。盛岡駅行きの東北本線に乗車し平泉駅で下車。青い郵便ポスト、あんまり見ないやつ。平泉駅から毛越寺までは1キロ程で行ける。さっそく歩きますか。町全体から歴史ある雰囲気を感じる。

 

毛越寺

毛越寺着。何気に世界遺産にも登録されている。まだ早朝なせいか観光客はほぼいない。東北地方の枝垂桜も終わりかけていたがギリ咲いていた。良い味出してる。なるほどこれが風流と言うやつか…明治神宮とのつながりもある。庭園内をゆっくり回っても15分くらい。

中尊寺

毛越寺から2キロくらい歩いて中尊寺までやって来た。まずは境内まで激坂を登る。ある程度調べてはいたが、境内はこんなに広かったのか。本堂。ここで大量の修学旅行生と鉢合わせる。弁財天堂。散り際の桜が絵になるねぇ。晴れ着姿の方がいた。これはさすがに…『雅』。中尊寺金色堂、さすがに厳かな雰囲気がある。せっかくなので800円で中に入ると金ピカの仏像が。内部の撮影は禁止だが、金ピカすぎてさすがに見入ってしまった。ウォーキング部創設者の松尾芭蕉大先生の像があった。腕組みしながら碑を読んでいると、オーストラリア人の留学生に話しかけられた。芭蕉をリスペクトしている的なことを言っていたが、やはり彼の偉大さは世界共通らしい。抹茶と羊羹で一服する。オーストラリアの留学生、見てるか?これが『わびさび』というヤツだ。芭蕉が歩いたルートが記されていた。冷静に考えてとんでもない行程だろこれ。白山神社と十二支護神社。駐車場の側にあった飯屋で盛岡冷麺を昼飯とした。初めて食べたが冷やし中華のような食べ応えであっさりしていた。キムチの辛さが良いアクセントとなっている。バスで平泉駅まで戻った後は東北本線盛岡駅まで向かう。盛岡駅到着後は高速バス乗り場がどこにあるか分からず危うく迷子になりかけたが、どうにかチケットを購入した。目的地は秋田県鹿角市湯瀬温泉

湯瀬温泉

1時間くらいで湯瀬に到着。温泉地まで走るのかと思いきやまさかのパーキングエリアで降ろされた。辺り一面は山。こんな場所で降ろされても…クマ出るのかよ、勘弁してくれ。明らかに徒歩で来るような場所じゃない道をひたすら下っていると…物凄い乙な温泉街に出てきた。ここが湯瀬温泉郷か。湯瀬温泉の大きな宿は上の湯瀬ホテルとここ姫の湯。他は小さな旅館が点在していた。今回は姫の湯に宿泊。残念ながら川とは真逆の部屋だった。致し方なし。さっそく大浴場に浸かった。サウナも併設されていて無事整い完了。さっそく夕食を食う。しゃぶしゃぶ。あさりの炊き込みご飯。秋田名物きりたんぽ。エビの練り物が入ったお吸い物。プリン。そして気が付いたら空のジョッキが二つ手元にあった(化け物)。この後もう一温泉に浸かったが、土砂降りだったせいか露天風呂を貸し切りで利用できた。

早朝、寒すぎて目が覚めた。4月の半ばなのにこの気温、いかに山奥にあるかが伺える。朝食はバイキング。牛すじが旨すぎて米を3杯おかわり、無事フードファイト突入。チェックアウト後、とりあえず駅に来てみた。この有様、鉄道はたったの5往復程度しか走っていない。次の盛岡行きは2時間後。とりあえず…歩 く か 。

この付近には湯瀬渓谷と言う散策路があるらしい。2時間の待ち時間があるので丁度良いトレッキングになるだろう。しかし途中で思いきり道を間違えていたことに気づく。かれこれ30分くらい無駄にしてしまった。

湯瀬渓谷

結局湯瀬ホテルの横から遊歩道になっていた。冷静に考えて、歩道もない一般道(そもそも交通量も大して多くない)を歩いてどこに行くつもりだったのか。雪もまだ残っている。川の流れる音は良いものです。所々野鳥の鳴く声も聞こえてくる。とりあえず吊り橋までやって来た。ちなみに最初に間違えた道をずっと歩くと反対側から出てこれたらしい。それでもだいぶ遠回りになるが。マイナスイオンを大量に摂取し無事腕組み。目的を果たしたので温泉街まで帰還する。20分くらいかけて戻って来た。改めて温泉街を散策してみたが、やはり全体的に年季が入っている。その分雰囲気があって自分好みなのだが。ホテル以外に特段目立った施設はないが、一応郵便局はあるらしい。営業してるかすら怪しい商店が一軒だけあり、コンビニ等は一切ない。純粋にこの辺の住民がどう生活しているのか気になる。罪の報いは死。山々と単線。これは旅情ポイント高いですぞ。(鉄道クン)ふと看板を見て思ったのだが、『阿部』という苗字がやたら多いことに気づく。もしかして湯瀬温泉、『阿部』さんの親族で形成されている…?そうこうしているうちに一両の気動車がやって来た。車内はガラガラだが、自分以外にスーツ姿のリーマンが乗車していた。基本森の中か畑と並走する。のどかだ…。特に問題なく盛岡駅まで戻ってこれた。その後は大人しく新幹線で東京に帰還。

総括

ずっと行ってみたかった平泉だが、意外と観光地が密集していたので回りやすかった。今回は行けなかったが、猊鼻渓厳美渓谷という渓谷もあるらしい。一方湯瀬温泉の静けさと寂れ具合は現状自分が一番求めているものだった。都会の喧騒を忘れさせてくれるのはこういう場所しかないので。紅葉やドカ雪の時期に観光しても景色が映えそう。

現状最も訪問しにくかった秋田県を巡れたことだし、国内未踏の県は残り3つ。どうにか今年中に制覇したいです。