ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

【九州編】長崎県小値賀島をレンタサイクルで爆走してきた話

こんにちは

ヒレカツです。九州旅行の2日目、博多港から夜行フェリーで到着した長崎県小値賀島からスタート。

小値賀島

笛吹港

 

念のため酔い止めを飲んでいたが、想像以上の揺れと無限にガタガタ物音が響き全く眠れなかったせいか普通に船酔いした。とりあえずレンタサイクル貸し出しの時間まで雑魚寝スペースで仮眠する。早朝7時から半日だけレンタルした。こいつが今日の相棒。電動アシスト付きなのが頼りになる。それなりの規模の離島で天気に恵まれたのは今回が初めてだったので、気分が高まる。歓迎ありがとう。柳という、北部のエリアに向かってみる。

柳港

とてもこじんまりとした柳港に着いた。納島という人口20人程度しかいない島までの船もでている。ここまで30分くらいで来れたし、これなら島全体をサクッと回れそうだ。信号も車通りも皆無で走りやすい。なんだこの標識は…

長崎鼻

途中牧場を通過し、恐らく小値賀島一の景勝地長崎鼻到着。絶海の大パノラマで、辺りは断崖絶壁。大量の牛が放牧されていた。先端部は立っているのがやっとのくらいな突風が吹き荒れている。よくこんな地形ができたものだ、自然の力ってすごいね。(27歳児)断崖絶壁+草木を食む動物。どこか寂しげながらも、どうして絵になるんですかね。

斑島

長崎鼻でしばらく瞑想した後は、陸続きになっている西部の斑島へ向かう。途中、五両ダキという景勝地を完全にスルーしていたことに後々気づき頭を抱える。またまた牛に注意の看板。小値賀牛がここにも放牧されていた。もはや島内の人口より牛の方が多いのでは…?それくらい誰とも遭遇しない。自分以外にも観光客はフェリーターミナルにいたはずなんだがなぁ。丁度晴れてきたため海がより透き通って見える。やはり島の海は綺麗だ。橋を渡り斑島突入。海岸沿いをひたすら爆走する。玉石鼻という景勝地にある白い鳥居が映えるもの。ここも風がめちゃくちゃ強い。海岸まで下っていくと、ポットホールという国指定の天然記念物がある。岩石の裂け目に入り込んだ海水が周りの岩を削り取り、最終的に丸い形に仕上がるという。風が強すぎる上に波しぶきもあがり全く近づけない。肝心の中身が見えねぇ…。

実際中はこんな感じらしいですよ。そうこうしているうちに曇ってきたため次のスポットへ。

黒島

早朝、フェリーで到着した笛吹港付近まで戻ってきた。ここも陸続きになっている黒島という島がある。展望台からは小値賀島を一望できる。こうして見ると民家があるエリアは島南部に集中しているんだな。反対側は五島列島中通島が見える。こっちの島もいつか行ってみたいね。

赤浜海水浴場

アップダウンを超え、島東部の海岸が赤いらしいビーチまでやってきた。なんだこれ、太陽の反射とかではなくビーチそのものが赤い。小値賀島はかつて火山島だったことから、砂浜に鉄分が混ざり赤くなるという。こんな色のビーチは初めて見た。これも自然の力というやつね。

小値賀空港

小値賀島最東部に位置する小値賀空港まで来た。来てみたものの、ここには現在定期便は発着しておらず、空港がただポツンとあるのみ。

地ノ神島神社

最後のスポットである地ノ神島神社へ。この辺りはだいぶ道が入り組んでおり、しばらく同じ箇所をぐるぐるしていた。ここで初めてGooglemapを使用。海をバックに佇む鳥居、日本の原風景そのものだ。奥に見えているのは野崎島。人口はたったの一人のみ(籍があるだけ?)だそうだが、キリスト教遺産として世界遺産に登録されている。そしてこの時島内放送が入り、予約していた佐世保行きのジェット船が欠航(!?)するとの音声が響いた。…おい、嘘だよな?泉田塔一郎のスプリント戦ばりの猛スピードで笛吹港まで戻り窓口で相談。結局ジェット船は海上不良で欠航だったが、大型船であれば普通に運行してますよ~笑というオチ。雑魚寝部屋の空きもあるそうで問題なく予約できた。ビックリさせないでくれ、本当に心臓に悪いから。

町並み

ひと段落着いたところで再度町並みまで走らせた。早朝は大通りを爆走したため気が付かなかったが、一歩細い路地に入ると木造で味のある民家が立ち並んでいる。これまで人っ子一人見かけなかったが、路地を進んでいくとやっと島民がいた。てっきり人口<牛の数だと思い込んでいたが、普通に人々の営みがあるじゃないか。商店もどこかレトロさを感じる。レトロそうな外観とは裏腹に洒落た店、Cafe魚々菜でランチ。観光客向けと思いきや島民のマダムで賑わっていた。白身魚のフライプレート、丁度いい量で非常に美味でした。昼飯も食えたことだし、この島ではもう全てやることやり尽くしたかな。小値賀島は観光地化はそれほど進んでおらず、どちらかと言えば島でゆったり過ごしたい人向けの場所だった。しかし逆に言えば、半日もあれば全てのジオスポットは回れてしまうくらいコンパクト。一周33キロしかないため、レンタサイクルがあれば日帰りでもお釣りがくるくらいだ。天候に恵まれたこの日のことは一生忘れないだろう。ありがとう小値賀島、またいつか会おう。完全に爆睡。スタッフに起こされ、あっという間に佐世保港に到着していた。

佐世保市

佐世保アーケード街

日本一長い佐世保の三ヶ町アーケード街にある居酒屋で晩酌開始。ここ三平はGoogleでも高評価である。始めますか ──────────。刺身一品が600円でこれだけのっかってる。…普通に安くね?佐世保の地酒『美しき天然』と長崎県波佐見町の地酒『六十餘洲』。甘口で飲みやすい。揚げたての天ぷら盛り合わせ、品数が多いのが嬉しい。旨すぎてニヤつく。ぶりトロ。脂がのっていて口の中で蕩けていく。旨すぎてニヤつく。これが600円で食べられるのは普通におかしいよ。(誉め言葉)福岡の地酒『繁枡』。辛口でキレがある。最後は味噌汁で〆る。わかめの出汁が効いていて…もう、人生これだけ飲んでりゃええ。ともかく最高の晩餐だった。まだ20時くらいだが、アーケード街は閑散としていた。佐世保のショッピングモール裏にあるベンチで涼みながら夜景を眺める。本当にこの日は全てが嚙み合って最高の旅だった。駅近のビジホで文字通り泥のように就寝。

次に続きます。