こんにちは
ヒレカツです。
気が付けば夏も終わり紅葉の季節。それどころか今年も残るところあとひと月と半。日帰りで紅葉諸々を満喫できる観光地に行くことにした。ちなみにエリアは群馬県のみなかみ町。
土合駅
川崎駅から東海道線で高崎駅、そこから上越線で水上駅、さらに乗り継ぎ到着した土合駅。ここまで4時間半もかかった。それもそのはず、ここは群馬県と新潟県の県境でもある。降りたのは登山客と鉄道マニアっぽい人たち。俗に言う秘境駅に分類される駅だが、利用客はそこそこ多かった。この駅は2020年1月にも訪問したことがあるが、明らかにその時よりも賑わいがあった。いろいろやりたい放題な始末である。呪術廻戦のキーホルダーが飾られてあった。ここはアニメイトか。地味にヤマノススメにも聖地として登場していたのか。…いいね。ひなた、俺もすぐに追いつく!(登山部の今泉)ところでここ土合駅は地下深くにホームがあることで知られており、地上に出るには486段の階段を上る必要がある。トータル486段。そしてこの高低差。登山前の軽い準備運動とも言えるだろう。普通に上るのも味気ないので、10分かかるところを全力疾走したらどのくらいで行けるのか試してみた。(土合ダッシュというものが巷では流行しているらしい)まずは462段。すでに足腰限界である。5段ずつなのが地味にキツい。せめて6段ずつにしてほしい。写真を撮り忘れていたが、ゴールかと思いきや地上に出るにはさらにあと24段上らなければならない。コンコースも地味に長い。ゴール…!(神尾美鈴)ようやく地上に出ることができた。この場所の標高は653メートルもあり、高尾山よりも高い。ちなみにホームから地上まででかかった時間は約7分。まあまあいいタイムなのでは?知らんけど。
ここから谷川岳ロープウェイまで軽くウォーキング。空一面快晴。これは歩き甲斐がありそうだ。木々もしっかり色づいている。ちょうど見頃の時期に来れた。駅前でキャンプしている人もいたが、おそらく正式に認められている場所はここだろう。辺りは一面山しかないので、まさに自然に囲まれたキャンプはいい時間を過ごせそう。ちっこい滝。マイナスイオンが涼しい。車通りもそこそこ多い。それよりも本当にここを歩いて大丈夫なのだろうか。
谷川岳
土合駅から約1.5キロ、ようやくロープウェイ乗り場に到着。ずっと上り坂だったせいか、体感はもっと歩いた気がする。ロープウェイで到着。天神平。まだ中間地点とは言え抜群に眺めが良い。さらにリフトで上る。愛媛県の松山城に上る時にも乗ったことがあるが、安全ベルト等は特にないため普通に怖い。後ろを振り返ると本気でチビりそうになる。赤ちゃんの泣き叫ぶ声がこだましていたが、俺も泣きたかった。拡大してみると登山客の姿がちらほら見える。ちなみにここ谷川岳は、遭難事故の件数が他とは別格で、ギネスにも登録されているという。つい二日前にも半年前に遭難した女性警官の遺体が見つかったというニュースを目にした。怖すぎる…。こうして他人事のように傍観すると、登山がいかに過酷なものかがよく分かる。どこを見渡しても山、山、山。帰りはリフトではなく徒歩でも下れるとのことだったが、さすがに大人しくリフトで下りた。こんなところで死に"た"く"な"い"!!(結局生きたかったニコ・ロビン)
水上温泉
上越線の本数が少なすぎるため、谷川岳からは土合駅に戻らずバスで水上駅まで直行することにした。途中通り過ぎた湯檜曽温泉郷が気になった。行くとなると18きっぷシーズンか。
到着した水上駅からすぐのところには廃墟と化したホテル大宮がある。建築に抜け目があり、過去に大事故が起きたことがきっかけとなり廃業、今に至るとのこと。完全にひと気もない廃墟たち。しかしこの廃れ具合がたまらない。「ようこそ、いらっしゃいませ」この看板のすぐ下に書かれた落書きも味がありgood。その辺にいた猫。かわいいね。メイン通りから下ると遊歩道が整備されていた。ここから眺める河川敷と紅葉越しの温泉旅館、非常に乙なモノ。大通りから眺める河川敷も良い。辺りは川の流れる音しか聞こえず、時間を忘れさせてくれる。できることならこの辺りで日帰り温泉に入っておきたいな…全体的に古びた建物が多く、そのほとんどのシャッターは閉まっていた。
そしてこの付近の温泉旅館に片っ端から入るも、「日帰り温泉は実施していない」という理由で門前払いを受けた。…4件ほど。思わず長野の上諏訪温泉での"ある出来事"が脳裏をよぎった。勘弁してくれ。奇跡的に日帰り入浴可能な宿を発見。松葉屋、ここに入る。
minakami-matsubaya.com玄関を入ると綺麗なお座敷があった。受付の女将に「風呂場が狭い点だけご容赦ください。」と申し訳なさそうに言われたが、日帰り温泉を数件拒否されたあとである。湯船に浸かれるだけでありがたい。なかなか雰囲気のある施設だった。温泉というよりかは普通のお風呂。確かに狭かった。しかしそんなことはもうどうでもよく、Max4人くらいしか入れない湯船を一人で貸し切り状態。温度は高めで最高の湯だった。ついつい松葉屋で購入してしまった。幸せ祈願の絵馬。本当に気に入った場所では金を落とすのを躊躇ってはいけない。時を同じくして、アルゼンチン共和国杯とみやこステークスが行われていた。この日の競馬は410円のトリガミだった。もう重賞はルメールを自動的に買えって噺。エリザベス女王杯ではどうかよろしくお願い致します。信じてるぞ、レイパパレ。あとは上越線、高崎線、東海道線でひたすら帰るのみ。日帰りとは思えない充実した一日となった。
そしてあとで分かったことだが、今回日帰り入浴で入ろうとした旅館数軒……どことは言わないけど、日帰り入浴可能なんだよな・・・
もうこれ以上はやめてください、
僕 を い じ め る の は 。