ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

世界遺産那智勝浦・本州最南端の町串本を歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。3月の連休で和歌山県に行ってきました。

 

一日目

旅の初めは名古屋から。バスタ新宿から夜行バスで向かい、早朝の特急南紀に乗車。指定席を予約したつもりがなぜか自由席で泣きそう。椅子取り合戦を辛うじて制する。朝っぱらから大ボリュームの駅弁をドカ食い。名古屋から4時間近くかけようやく紀伊勝浦駅に着いた。バスの乗り継ぎが良かったためすぐに那智大社方面のバスに乗り込む。

熊野古道

    どうやら大門坂というバス停から那智大社まで歩けるらしい。激坂続きなのは目に見えているが、せっかくだし歩きますか。この辺りから一気に山道に突入。空気も透き通っている。辺り一面が杉に囲まれていて荘厳。石畳をひたすら登っていく。トータル距離は2キロ程度なので軽い運動にも良さそう。

熊野那智大社

熊野古道のプチトレッキングの後にこの階段、普通にキツイっす。観光客で賑わっているが厳かな感じ。

那智の滝

那智大社からさらに進んだ先に見えてきた。これが日本三大瀑布で世界遺産に登録されている那智の滝か。こりゃすげえ。この角度で滝の方が大きく見える写真をよく見るけど、あれ多分トリミングしてます(勘の良いガキ)バス停まで歩いていたら謎の中華風の建築物があった。廃墟好きにはたまらない場所だな。那智には本当に色んなスポットがある。

市街地

那智勝浦駅に戻って来た。アーケード街を散策してみるがこの寂れ具合、人は全然歩いていない。ここの日帰り温泉を利用した。一面オーシャンビューなのが最高。こういう何気ない通りを歩くのが乙であり、一興であります。腹が減ってきた。味のある飲み屋が多いものの、どこも満席(本当?)で入らせてもらえない。3、4軒断れた後奇跡的に入店できた。勝浦マグロとしらすの丼、旨すぎる。シーシェパード「ホゲェェェェェェ!」

相変わらず鯨料理にハズレはない。夕食難民にならなくて本当に良かった。宿は相部屋ホステルなので秒で就寝。

二日目

この日は和歌山県の南部を攻めていく。電車の本数が少ないので早朝から活動開始。駅前の喫茶で食べるモーニング、こういうのでええ。地元の老人で賑わっていたのも営みポイント高し。きのくに線串本行きに乗車する。座席は全てロングシートの上に、電車の本数が少ないせいか混雑していた。ここからずっと海沿いを走行するためひたすら外を眺めてぼんやりする。本州最南端の町串本。どうやらトルコと友好関係があるらしい。

潮岬

串本駅からバスで潮岬まで来た。何かのキャンペーン中らしく、当分の間運賃が0円とのことでありがたかった。こういう最〇端の岬、好きです。風が強いけど最高に景色が良い。まだ10時くらいだからか観光客は全然いない。カジキ天丼を注文したらまさかのうどんまでついてきた。このボリュームで1000円、観光地価格としては破格の安さ。展望台からの眺望。こういう場所をチャリで走ってみたい…(ゴールデンウィーク中に房総半島を爆走しました)

紀伊大島

串本駅まで戻り、次は紀伊大島行きのバスに乗り込み終点の樫野崎で下車。途中民家のエリアを走ってきたが、驚くほど何もない。自分がこれまで訪れた旅先の中で断トツで寂れていたと思う。脈絡もない串本町とトルコの交友関係がずっと引っかかっていたが、ここに来てようやく種明かしとなった。どうやらオスマン帝国時代のトルコの軍艦がここ紀伊大島で沈没し、島民が助けたという。トルコの初代大統領ムスタファ・ケマルの像。世界史を専攻していたから懐かしい。見事な渦潮ができてる。今年の天候運、もしかしたらここで使い果たしたかもしれねぇ…。

橋杭岩

またまた串本駅まで戻り、そこから橋杭岩まで徒歩でやってきた。一面に奇岩が連なっている。実はここから紀伊大島の北部も見えたりする。

市街地

ひたすらウォーキングで駅まで戻って来た。今日のホテルは串本駅から1分という好立地。しかもざつ旅にも登場している。(そか笑)目星をつけていた宿近くの乙な居酒屋に入る。なぜか天下の松戸ナンバーのバイクがいて爆笑。刺し盛り。身が引き締まっていて新鮮。天ぷら盛り合わせ。白鶴を頼んだらヤバい量がでてきた。鮭茶漬け。もともとこの店はお茶漬けがメインの店だという。美味しかったです、ご馳走様。(笑顔のチー牛の画像)

番外編

三日目は川崎に帰るのみ。18きっぷ鈍行帰宅、久しぶりにやります。串本駅新宮駅次は三重県多気行きに乗る。乗車時間は3時間くらい。新宮駅多気途中凪のあすからの聖地も通過し多気駅に到着。駅前商店街はレトロな感じ。観光地という雰囲気はないけれど、旅情漂う雰囲気が良さげ。ここはいずれ再訪してもよさそうだ。次は快速みえ16号名古屋行き。指定席が取れなかったため自由席で我慢する。途中駅から続々乗客が増えてきた。キャリーがあるのでかなり狭い…。渋々途中下車することに。多気駅→四日市駅。座席が狭すぎたのでここで転換クロスの名古屋行き各駅停車に乗り換える。名古屋駅豊橋駅→浜松駅。一日で帰宅するつもりだったがふいに鰻が食べたくなったので急遽一泊する。18きっぷはこういう融通が利くのがメリット。浜松の鰻、この世で5本の指に入ります。丁寧な朝食。あとはひたすら静岡区間を乗り通していくのみ。浜松→掛川→静岡→熱海→川崎で帰宅。意外と4時間くらいで帰宅可能。

総括

今回の旅行で初上陸となった和歌山県だが、まず想像以上にデカい。中でも新宮~紀伊勝浦~串本間がどこの主要都市からも離れていてアクセスが困難である。電車の本数もかなり少ないので、大人しく飛行機+特急で行くのがよさそう。

それと紀伊大島。個人的に津軽半島外ヶ浜町を超える田舎レベルを、まさかここが更新するとは思いもしなかった。島内はほぼ民家しかなくおそらく観光地化はされていないが、歩いてみると新しい発見があって面白い。

ちなみに熊野古道の全ルート走破は、一ヶ月くらいの休暇を取得してそのうち…

…やりません。

 

      完