ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

川治温泉で『瞑想』した話

こんにちは

サビ残60時間の男ことヒレカツです。

(6月現時点で)栃木県ではワクチンを3回摂取した関東県民なら、ホテル代が最大5000円引きになるクーポンを発行している。これを機に前々から気になっていた川治温泉に行くことにした。新宿駅から湘南新宿ライン栗橋駅栗橋駅から東武日光線新藤原駅野岩鉄道川治湯元駅といった鈍行ルートで移動した。所要時間はトータルで4時間程。やはり途中の鬼怒川温泉駅で乗客の8割は下車していた。川治温泉駅ではなく川治湯元駅が実質温泉の最寄り駅である。辺り一面山々に囲まれている。標高があるせいか、明らかに涼しい。オタク駅長☞駅の小さなロータリーには旅館の車がひっきりなしに行き来していた。温泉街まで700メートルしか離れていないらしいので、もちろん歩いて行く。意外だったのが、自分以外にそこそこ(と言っても片手で数えられる程度だが)観光客がいたこと。鬼怒川温泉から10キロ程しか離れていないため、穴場として人気がありそう。大通りに出ると温泉の看板が出てきた。昭和風味のあるレトロな配色が乙である。travel.rakuten.co.jp道なりに進むとすぐに見えてきた本日の宿、坂聖・日光。まるで吉原のソープランドのような部屋(行ったことはないので妄想)で思わずたじろいでしまった。炬燵もあるので冬に来ても良さそう。県民割クーポンを使用し二食付きで11000円。安すぎるくらい。GoToぶりに見た地域限定クーポン。トータルで7000円もお得に旅行ができて本当にええんか…?立地が山奥なので虫がいるもある程度予想していたが、説明書きがあるのは笑った。

一息ついたので、街並みを散策してみる。メインの温泉街は川沿いにあるため坂を下る足湯とは…。昔は地元住民がもっと住んでいたのだろうが、現状は廃墟が目立つ。弄るようになでなでしておいた。この近辺だと唯一の飲食店。恒例の臨時休業と思いきや普通に営業していた。

コンビニは鬼怒川温泉まで戻らないと一軒もない。一応小さな個人商店があり助かった。地域クーポン券を使い、ここで酒とつまみを購入しておいた。自然と同化した旅館群に旅情を感じる。川治温泉街の規模はそこまで大きくなく、30分足らずで見尽くしてしまった。逆にこのくらいコンパクトな温泉街の方がゆったり過ごせて良い。何も考えずにボーっと川を見ているだけで、雑念やら仕事でのストレスが吹っ飛んでいった気がする。

宿に戻った後は早速温泉に浸かる。完全に貸し切り状態だったので助かる。内湯は相当熱めだったが、露天風呂は風がひんやりして涼しいので無限に行ったり来たりしていた。ここは実質サウナ。飲み放題の麦茶もあった、ありがたい。丁寧すぎる夕食。日光の特産物湯葉も食せたので、今旅行でのご当地グルメ問題も文句なし。久しぶりに満足のいく食事ができた。(貧困男性)地域クーポン券を使い個人商店で購入した総菜。 手作り感溢れる料理に家庭の味を感じる。なぜか無印ラブライブを視聴したい気分になり、見終わった後は泥のように眠った。日付が変わり、中庭の庭園を見ながら食べるヘルシーな朝食。good。これがいわゆる『Japanese WabiSabi』というヤツだろう。電車の本数が少ないため、名残惜しいがチェックアウト後はさっさと駅に向かう。川治温泉の宿泊者と思われる人が10人近くいた。寂れているけどやはり人気があるんだな。昨日はまさかのロングシート車両で外の景色を見れなかったが、今回は当たりを引いた。車窓から眺める鬼怒川温泉の廃墟と高層マンション。よく映像で見るバブル期のそれとは打って変わり廃れてしまっていた。これがまた一興なのだが。特急乗換駅の下今市駅で駅弁を購入する。おばちゃんに勧められた鶏めしで〆るとするか。新宿駅でたまに見かけるスペーシアの車両。初めて乗車する。炊き込みのそぼろ飯と鶏肉の駅弁。種類の多い煮物が良い感じに酒のつまみとなった。

さて今回の川治温泉についてだが、正直それまでは鬼怒川温泉の二番煎じといった印象を持っていた。実際観光客の割合は鬼怒川温泉と比べると9:1くらい。さすがに雲泥の差である。しかし、実際は川治温泉だけでも立派な温泉郷を形成していた。むしろ静かに温泉街を満喫したい自分としては、最高の瞑想スポットだった。

今回はあえて訪問しなかった龍王峡という観光地があるが、ここは紅葉の季節になったら行こうと思う。

つまり川治温泉はリピート確定です。