ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

極寒の四万温泉・四万川ダムを歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。1月の三連休、群馬県四万温泉に行ってきました。高崎に前乗りしてから旅行スタート。寒い日には駅そばが身に染みる。吾妻線に乗車。オールロングシートだがひたすら耐えていく。四万温泉の玄関口である中之条駅に到着。バスの乗り継ぎまで時間があるため、付近を散策してみる。同行者「川は良い。旅情と営みがあるから。」あたりは嵩山と榛名山?に囲まれている。山道に入るにつれて雪がちらほら。

四万温泉

中之条駅からはトータル40分程度で着いた。初めて訪れたが、かなりの山奥にある温泉街。目の前には川も広がりこれは楽しみだ。同行者「川は良い。旅情と営みがあるから。」とりあえず昼飯。バス停の横にある定食屋で食べる。口調が特徴的な大将がせっせと切り盛りしていた。こういうところで食べるカツ丼が良いんだよな。

温泉街

温泉街を散策してみる。落合通りという路地は昭和レトロな店が広がっている。これが『Japanese Otsu』。土曜なのにひと気はまばら。四万川、無限に見ていられる。

積善館

四万温泉と言えばここ積善館がメジャーだろう。開湯は1691年と非常に歴史があり、千と千尋の神隠しのモデルとなっている。www.sekizenkan.co.jp

たむらの湯

たむらの湯の日帰り温泉に入る。温泉卵を作ることができる。喉越し◎自分で作ったからかよりおいしい。このロケーションの露天風呂、控えめに言って最高すぎる。湯加減は熱めなので天然のサウナと言った感じ。勿論大浴場もある。shima-tamura.co.jp

四万グランドホテル

この日の宿、四万グランドホテル。バス停の目の前で、窓からは四万川を見渡せるという神立地。夕食はアルコールも飲み放題のオードブル。さすがにフードファイト突入。www.shima-grand.com

夜のウォーキング、行きます。ネオンがまるで遊郭のような怪しげな雰囲気を醸し出している。これはこれで乙なモノ。翌日向かう予定の四万川ダムまでの道を下調べついでに歩いてみる。街灯はほぼなく、ライトを照らさないと足元が見えない。と言うか、こんな時間に出歩いてるうつけ者は他に誰もいなかった。たむらの湯の裏道には墓石があった。相変わらず立派な宿。夜の積善館はさすがに一味違った。雅がすぎる、こりゃ人気だわ。二日目、カレーもお代わりし朝から炭水化物をドカ食い。

この日は毎年恒例冬のウォーキング開始、四万川ダムまで歩くことに。昨晩途中まで歩いた道。こんな夜道を徘徊する人、全員馬鹿です。途中飲泉所があった。それとちらほら旅館も見かける。四万温泉、それなりに範囲が広いんだな。稲裏(いなつつみ)神社という謎の神社。小泉の滝。四万川ダムに向かう途中でもミニ観光スポットが結構出てくる。温泉街にいた時よりも明らかに雪が積もっている。足元も滑りやすいので歩こうと思う人は注意。(そんな人他にいるん?)ようやくダムが見えてきた。…が、あの上まで行くにはさらにつづら折りを歩いて行かなければならない。いろは坂ばりの激坂が続いた。トータル3キロほど歩きようやく到着。

四万川ダム

『人はなぜ歩くのか。そこに目的地があるから。』

太陽を遮るものが何もないためエメラルドグリーン一色の四万湖。群馬でこんな良い景色が見れるとは思いもしなかった。気が付けば、遥か高いところまで来てしまった…(nano.RIPE)自分たちが泊まったホテルや積善館はあの山々よりもずっと下にある。この後のウォーキングに備え、唯一の休憩所兼飲食店で軽食を食べる。ここから先は車両通行止の看板がある。しかし徒歩なら問題ないのでは? とりあえず脳死で歩くことにした。湖の周りを一周できるため、道に迷うことはない。多少雪は積もっているが陽が出ているし歩きやすい。国が管理しているという、一般人は立ち入れない道があった。ん…? ん…?おいおいおい。

さすがに笑えない状況になってきた。完全に曇ってきた上に足首まですっぽり埋まるほどの雪の積もり具合。しかも謎の生物の足跡まで出てきた挙げ句電波も繋がらない。冷静に考えてこの季節にクマなんているはずないのだが、それでも見ず知らずの土地(ましてや徒歩でしか来れない)でこんなものを見てしまったら恐怖でしかない。※後に動物博士のフォロワー曰くタヌキと判明

タチの悪いことに半分以上進んでしまったため引き返すわけにもいかない。とりあえず爆音でアニソンを垂れ流しながら身体が冷えないよう歩き続けることに。景色がほぼ変わらないため進んでいる気がしない。加えて途中猿とイノシシの親子も発見した。はやく殺してくれ…極寒の中どうにか戻って来た。あんな思いはもうこりごりだよ~死ぬ思いで温泉街まで帰ってきた後は焼きまんじゅうを頬張る。ちなみに店主が言うには、たむらの湯の男露天風呂は女湯から丸見えだという。知らんがな。 最後の散策を終え、中之条駅行きのバスに乗車。ばいばい四万温泉旅行の〆は駅弁。そういう風に相場が決まっているので。

総括

毎年恒例と化している1月の旅行(一昨年は足柄乗り換え、去年は伊東~熱川ウォーキング)だが、まあ今年も色んな意味で命の危険を感じた。例年どうも一筋縄ではいかないらしい。それでも四万温泉のレトロな街並みや湯加減は目を見張るものがあり、さすがは群馬県の三名湯と言ったところだ。二日目に歩いたコース。動物の足跡を発見したときはあわや死を覚悟したが、何事もなくて本当に良かった。多少のスリルも味わえたことだし、年初の旅行として最高の出だしを切れたのではないだろうか。

山道を歩くときは、防寒とクマ対策をしっかりしましょう。(戒め)