ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

名湯蔵王温泉をのんびり観光した話

こんにちは

ヒレカツです。梅雨が明けいよいよ暑さ到来といったところ、避暑地の一つである山形県蔵王温泉に行くことにした。

 

蔵王温泉

東京から山形新幹線山形駅まで向かい、そこから40分程で到着。バスターミナルの目の前から温泉街が広がり、硫黄の香りが漂っている。200円で入れる共同浴場や老舗温泉旅館が立ち並ぶ温泉街。ここ蔵王温泉は1900年もの歴史がある温泉地、冬はスキーで有名である。レトロな看板からも風情を感じる。側溝から普通に温泉が沸いている。今日の宿、吉田屋旅館。このこけしは全て旅館の主人が集めたものだという。だいぶ味のある館内だったが、江戸時代から続いていることに驚いた。ここまで”旅情”、”営み”、”一興”を感じることのできる旅館があっただろうか。いやない。宿の目の前には酢川温泉神社があり、鳥居は立派なたたずまい。ひいこら言いつつどうにか階段を上がり切ると薬師神社という小さな神社があった。

蔵王ロープウェイ

蔵王温泉街から徒歩5分程度の位置にあるロープウェイ乗り場。どんよりした天気だが、とりあえず登ってみる。山頂の兜山駅からすぐのところにある兜山展望台。標高が上がると雲で何も見えず。(またか……)

ドッコ沼

山頂からリフトを下るとトレッキングコースとなっている。時間があまりないため、ドッコ沼だけ行くことにした。標高は1300メートルくらい。チングルマという高山植物が大量に咲いている。信じられないほど水が透き通っており、触るとキンキンに冷たい。1時間近く”瞑想”をした。他に誰もいなかったのが不思議なくらい。苔は神秘的で良い。

蔵王温泉大浴場

再び温泉街に戻って来た。これから蔵王温泉一の露天風呂に浸かりに行く。もちろん徒歩で。激坂を歩いていく。まだまだ激坂を歩いていく。温泉街から1キロ程度しか離れていないが、坂がかなりしんどい。ここは明らかに車で行くべきだ。山梨県笛吹川フルーツ公園からほったらかし温泉までウォーキングした時の道のりと似てる気がする。ようやく蔵王温泉大露天風呂に到着。下っていくと見えてきた。しかし営業時間ギリギリで到着したため、30分くらいしか浸かれなかった。

ジョルダンより引用

露天風呂はこんな感じ。熱い湯とぬるま湯の2種類があった。硫黄の匂いがすごい。箱根や登別温泉よりもずっと刺激臭がする。雪が降る中浸かったらなお気持ちよさそう。www.jupeer-zao.com

宿に戻り夕食。事前に芋煮、ジンギスカン、豚しゃぶから選ぶことができる。個人的にどうもジンギスカンは得意でないため無難に豚しゃぶで。刺身もついていた。米も3杯食べ、無事フードファイト突入。

共同浴場

蔵王温泉の楽しみ方は夜が本番。ひと気もまばらになり、三ヵ所に設置されている共同浴場に入ることにした。近隣の旅館に宿泊していると無料で入れるのが嬉しい。川原湯共同浴場だけ貸し切りで浸かることができた。しかし湯船がとんでもなく熱い。調べたところ、50度はあるという。半身浴ですら普通に火傷するって。旅館のほのかな灯りが乙なモノだ。就寝。翌日、丁寧な朝食。天晴れ—――――。旅館の温泉もかなり年季の入った造りだった。勿論源泉かけ流し。しかし湯船はやはり熱すぎて浸かれず。もう実家の風景だろ…

二日目は宮城県川崎町にある、御釜と呼ばれる蔵王連峰に囲まれた湖を見に行くことにした。見える確率は30%くらいらしい。しかも梅雨前線が復活したとかでここ最近は悪天候が続いている。実は旅行の前々からライブカメラ御釜の様子を調べていたが、当日の朝も霧で何も見えないという惨状。毎度毎度運がねぇ…。蔵王温泉からバスでヘアピンカーブを幾度となく進み、蔵王刈田山頂に到着。蔵王温泉は晴天だったが、さらに標高が上がると悪天候になった。さすがに半ば諦めていたが…何と、綺麗に見えていた。やっぱりワシは”もってる”男(待宮栄吉)、能登の二の舞にはさせない。さらに近づけるようなので、歩いてみる。天気がコロコロ変わり、冷気が涼しい。展望台の側にある刈田領神社。刈田山の噴火を鎮静させることに尽力を尽くしたとされている、伊達崇高の墓。ドッコ沼でもいたが、蔵王刈田山頂にはトンボが大量に飛んでいた。こんな高い場所で生きていけるものなんですかね。晴れると御釜の映り方も変わってくる。来れて本当に良かった。謎のお堀。まさかの避難小屋だった。快晴で眺める眺望が最高。街並みが良く見渡せる。

バスは1日1本しか走っていないため2時間の滞在で引き返したが、十分満喫することができた。〆は山形駅近くのビルにあるかかしという焼き肉屋。ランチ営業だったので山形牛のカルビ丼を食べる。柔らかく一口でやみつきになる旨さ、米が無限に進む。試作中だと言うデザートもサービスしていただいた。ご馳走様。

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総括

今回の蔵王温泉観光について、全国的な悪天候でどうなることかと思ったが、終わってみれば間違いなく今年一天気に恵まれた旅行となった。味のある温泉街、美味しい料理、豊かな自然の三拍子が揃っておりまさに理想的な旅行の完成系とも言える。ただしめちゃくちゃ硫黄臭くなるのでそこだけが難点かと。

最後に、夏男山寺宏一のこの言葉を借りてお開きとします。

 

 

この夏、蔵王がアツい!!