ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

花咲くいろはの聖地湯涌温泉を歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。花いろの聖地、湯涌温泉に行ってきました。まずは新幹線で金沢駅へ。金沢駅到着後は路線バスで温泉地へ向かう。この日は湯涌温泉付近でクラフトビールフェスをやっていたそうだが、観光客らしき乗客は自分しかいなかった。…これでいいのか?

湯涌温泉

温泉街

金沢駅から一時間足らずで到着。温泉街の入り口からいきなりOPの光景が広がり思わず腕組み。散策前の腹ごしらえは温泉街の数少ない飲食店で。客は自分しかいなかったが、オタクすぎてポスターが貼られている席を通された。炒飯もどこか家庭的な優しい味で、700円と観光地価格にしては安い。ごちそうさん至る所にパネルが置かれている。町に溶け込んでいるのがいいね。結奈の実家ふくやのモデルとなっている旅館、百楽荘。デカすぎる。うむ。うむ。うむ。うむ。

観光協会

温泉街入口からだいぶ戻ったところにある観光協会すげ、いろは関連の展示でいっぱい。素晴らしい。金沢市を縦横無尽に流れる浅野川。雅な景色だなぁ。

玉泉湖

再び温泉街に戻り、奥に進むと玉泉湖にたどり着いた。EDで登場する橋。形だけ若干違うけど、湖の水はどこいった?

白雲楼ホテル跡地

お次は喜翆荘のモデルとなった白雲楼ホテル跡地へ。かつては東洋一のホテルとまで称されていたが、経営不振により1998年に営業停止、2006年に解体されている。ウォーキング開始。

すんなりたどり着くと思いきや思い切りトレッキングすることに。開けた道に出てきた。あずまやで休んでいたおばさん二人に「あの人歩いてきたの!?」と驚かれる。(この時跡地を素通りしていることに気づいていません)(跡地を素通りしていることに気づいていません)見下ろせば、遥か高いところまで来てしまった…(nano.RIPE)。どうやら知らないうちに上の園地に着いていた。絶対におかしい、跡地らしき場所は通過した覚えがないのだが。とりあえず小休止。ウニ。もうすっかり秋だ。結局、白雲楼ホテル跡地はさっきおばさんが談笑していた広場だったというオチ。まだおばさんたちに陣取られているので、ここらで腕組みをしながら時の移ろいを感じる。

喜翆荘よ、あっぱれ。退散。確か映画で登場したシーンかな、温泉街を軽く一望できる。

湯涌温泉総湯 白鷺の湯

お待ちかねの日帰り温泉に入る。石鹸等は別料金で購入するタイプ。こじんまりとしているが、地元の老人で賑わっていた。これが営みか。”こういうやつ”で良いんです。広場には既にぼんぼりが飾られていた。2週間後に迫ったぼんぼり祭りは大盛況だろうなぁ。足湯に浸かりつつ売店で購入した地サイダー、柚子乙女を飲む。ほんのり香る柚子の風味が好き(小学生)。湯涌稲荷神社は作中やnano.RIPEのMVにもたびたび登場している。半日だけの滞在だったが十二分に満喫することができた。聖地抜きにしても風情があって最高でした、次は絶対宿泊します。

金沢市街地

バスで金沢駅に戻ってくると丁度祭りが開催されていた。夜にもなると、近江町市場は閑散としていた。おそらく日中は繁盛しているだろう商店街だが、役目を終えるとこうも静かになるのか。片っ端から歩いてみたが、開いてそうな店はどこも受付終了か大行列ができている。端的に言うと、夕食難民です。タイとは?わりと冗談抜きで串カツ田中しか店が開いておらず、渋々金沢駅まで歩いてきた。まさか大都会金沢で夕食に困るとは思いもしなかったが、以前から気になっていたポムの樹に決めた。オムライスにカツが乗っかっているやつを注文し、Mサイズだが普通にボリュームがありフードファイターと化した。

 

一日目の旅程はこれで終了。翌日からは因縁深き能登半島和倉温泉へ向かいます。

 

【番外編】訪問した場所から独断と偏見で選ぶ秘境スポット

こんにちは

ヒレカツです。茹だるような暑さと金欠で旅行に行けない日が続く今日この頃。過去の写真を整理していたらどうにも懐かしくなってきたため、今回は昔訪れたいくつかの秘境エリアを紹介していきます。

坪尻

徳島県三好市にある秘境駅で、利用者は1日2人しかいない。逆にここを使ってる人が2人もいるのか…。四方を山に囲まれており、徒歩でないと来ることができず、羽虫が大量に湧いていた。ちなみに呪術廻戦でこの駅が聖地という話があるけどどうなんですかね。(未視聴)土讃線は1日7往復のみ。通過する特急は1時間に1本程度は走っているが、鈍行はまぁ少ない。カップルでこんなところに来るうつけ者、いるはずもなく…車で来れる駅ではないため、木屋床という近くの集落に出るには徒歩で物凄い遠回りをしなければならない。駅を出るとすぐに廃墟がある。ここはかつて売店で、殺人犯が立ち寄り強盗していたらしい。怖いね。

抜海駅

稚内市抜海村にある木造建築の秘境駅。最北端の稚内駅から二つだけ手前にある駅だが、距離は14キロ以上も離れている。寒い。宗谷本線の各駅停車は1日7往復しか走っていないが、一応利用者は2人だけいるらしい。よそ者の自分は早朝か午前の列車で来ないと散策はまず不可能。寒すぎる。本来なら野生のアザラシがいるという抜海岬まで歩く計画を立てていた。しかし命の危険を感じる寒さと積雪量だったため、ほぼ何もせず稚内駅に折り返したのは良い思い出(バカ)。最近は北海道に行けていないから来年あたりには行きたい。場所は……えりも町か知床あたりに。

天龍村

昨年、長野県の飯田線沿いを観光した際に寄った集落。愛知県・静岡県と面している。日本で2番目に高齢化が進む自治体で、コンビニや信号機すら存在しない如何にも限界集落といった感じ。秘境駅ランキングでも上位に入る中井侍とかいう謎の駅で下車し、ひたすら山道を歩き集落を目指す。つづら折りを頂上まで登ると、山々に囲まれた集落を一望できる。ちなみにここの茶畑で作られる中井侍銘茶は、県内屈指のブランドらしい。近場でお茶摘み体験もできるそうで、天竜川を眺めながら一服するのもまた一興かと。

塔のへつり

福島県南会津郡にある知る人ぞ知る隠れた渓谷。「へつり」というのは会津方言で言う「断崖」で、塔のように連なった形状から塔のへつりと呼ぶ。反対側の崖の溝まで歩ける。ちょうど秋に来たおかげで、紅葉とのコントラストが見事だった。会津鉄道はノラとととコラボしていた。未視聴未プレイだから「ほ~、こういうアニメもあるんだ~。」と適当に受け流して事なきを得た。

ちなみにこの旅行は会津若松を起点としていたが、観光協会の人にあそこには何もないよと言われ笑ってしまった。『何もない』があるじゃないですか! 

大志集落

福島県金山町にある集落。一時期youtubeのおすすめ動画にこの集落ばかりでてきた(俺だけ?)ため来てみた。山々+赤瓦の民家+線路。ここは実質福島のアルプスだ。ひたすら無心で眺めていたら、通りがかった地元の老人と色々話したのを覚えている(コーヒーくれてありがとうございました)。今回は行かなかったが、尻吹峠という場所からは集落全体を上から俯瞰できるらしい。次はダイチャリでも借りて登ってみるのも…アリ。

只見線会津若松駅からの観光バスでアクセスできるが、列車だと本数が少なすぎるため、この時は会津川口駅が終着の観光バスを利用した。かねやまふれあい広場から見ると集落を一望できる。途中道の駅に停車し、列車のビュースポットに行くことを進められた。確か道の駅から徒歩10分くらいの場所だった気がする。山に囲まれた中、一本の橋梁の上を列車が走るこの光景、『バリ雅』という言葉が適切だろう。2011年の豪雨災害でいつ廃止になってもおかしくない只見線、ここは来て本当に良かった。この日の夕食は会津若松二郎を食べました。豚が旨かったです。

総括

どんなに人里から離れた場所でも、そこには確かに地域住民の”営み”が存在していた。ここ最近はレトロな街ブラや比較的メジャーなエリアばかり旅していたが、改めて振り返るとこういうひと気が全くない場所も悪くない。今後は(も)こういったマイナーな観光地を巡り、自分だけの隠れ家的なスポットを見つけるのも面白そうです。

世界遺産平泉と秋田県湯瀬温泉を歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。4月の上旬に東北に行ってきました。 金曜夜に前乗りし、岩手県一ノ関駅から行動開始。盛岡駅行きの東北本線に乗車し平泉駅で下車。青い郵便ポスト、あんまり見ないやつ。平泉駅から毛越寺までは1キロ程で行ける。さっそく歩きますか。町全体から歴史ある雰囲気を感じる。

 

毛越寺

毛越寺着。何気に世界遺産にも登録されている。まだ早朝なせいか観光客はほぼいない。東北地方の枝垂桜も終わりかけていたがギリ咲いていた。良い味出してる。なるほどこれが風流と言うやつか…明治神宮とのつながりもある。庭園内をゆっくり回っても15分くらい。

中尊寺

毛越寺から2キロくらい歩いて中尊寺までやって来た。まずは境内まで激坂を登る。ある程度調べてはいたが、境内はこんなに広かったのか。本堂。ここで大量の修学旅行生と鉢合わせる。弁財天堂。散り際の桜が絵になるねぇ。晴れ着姿の方がいた。これはさすがに…『雅』。中尊寺金色堂、さすがに厳かな雰囲気がある。せっかくなので800円で中に入ると金ピカの仏像が。内部の撮影は禁止だが、金ピカすぎてさすがに見入ってしまった。ウォーキング部創設者の松尾芭蕉大先生の像があった。腕組みしながら碑を読んでいると、オーストラリア人の留学生に話しかけられた。芭蕉をリスペクトしている的なことを言っていたが、やはり彼の偉大さは世界共通らしい。抹茶と羊羹で一服する。オーストラリアの留学生、見てるか?これが『わびさび』というヤツだ。芭蕉が歩いたルートが記されていた。冷静に考えてとんでもない行程だろこれ。白山神社と十二支護神社。駐車場の側にあった飯屋で盛岡冷麺を昼飯とした。初めて食べたが冷やし中華のような食べ応えであっさりしていた。キムチの辛さが良いアクセントとなっている。バスで平泉駅まで戻った後は東北本線盛岡駅まで向かう。盛岡駅到着後は高速バス乗り場がどこにあるか分からず危うく迷子になりかけたが、どうにかチケットを購入した。目的地は秋田県鹿角市湯瀬温泉

湯瀬温泉

1時間くらいで湯瀬に到着。温泉地まで走るのかと思いきやまさかのパーキングエリアで降ろされた。辺り一面は山。こんな場所で降ろされても…クマ出るのかよ、勘弁してくれ。明らかに徒歩で来るような場所じゃない道をひたすら下っていると…物凄い乙な温泉街に出てきた。ここが湯瀬温泉郷か。湯瀬温泉の大きな宿は上の湯瀬ホテルとここ姫の湯。他は小さな旅館が点在していた。今回は姫の湯に宿泊。残念ながら川とは真逆の部屋だった。致し方なし。さっそく大浴場に浸かった。サウナも併設されていて無事整い完了。さっそく夕食を食う。しゃぶしゃぶ。あさりの炊き込みご飯。秋田名物きりたんぽ。エビの練り物が入ったお吸い物。プリン。そして気が付いたら空のジョッキが二つ手元にあった(化け物)。この後もう一温泉に浸かったが、土砂降りだったせいか露天風呂を貸し切りで利用できた。

早朝、寒すぎて目が覚めた。4月の半ばなのにこの気温、いかに山奥にあるかが伺える。朝食はバイキング。牛すじが旨すぎて米を3杯おかわり、無事フードファイト突入。チェックアウト後、とりあえず駅に来てみた。この有様、鉄道はたったの5往復程度しか走っていない。次の盛岡行きは2時間後。とりあえず…歩 く か 。

この付近には湯瀬渓谷と言う散策路があるらしい。2時間の待ち時間があるので丁度良いトレッキングになるだろう。しかし途中で思いきり道を間違えていたことに気づく。かれこれ30分くらい無駄にしてしまった。

湯瀬渓谷

結局湯瀬ホテルの横から遊歩道になっていた。冷静に考えて、歩道もない一般道(そもそも交通量も大して多くない)を歩いてどこに行くつもりだったのか。雪もまだ残っている。川の流れる音は良いものです。所々野鳥の鳴く声も聞こえてくる。とりあえず吊り橋までやって来た。ちなみに最初に間違えた道をずっと歩くと反対側から出てこれたらしい。それでもだいぶ遠回りになるが。マイナスイオンを大量に摂取し無事腕組み。目的を果たしたので温泉街まで帰還する。20分くらいかけて戻って来た。改めて温泉街を散策してみたが、やはり全体的に年季が入っている。その分雰囲気があって自分好みなのだが。ホテル以外に特段目立った施設はないが、一応郵便局はあるらしい。営業してるかすら怪しい商店が一軒だけあり、コンビニ等は一切ない。純粋にこの辺の住民がどう生活しているのか気になる。罪の報いは死。山々と単線。これは旅情ポイント高いですぞ。(鉄道クン)ふと看板を見て思ったのだが、『阿部』という苗字がやたら多いことに気づく。もしかして湯瀬温泉、『阿部』さんの親族で形成されている…?そうこうしているうちに一両の気動車がやって来た。車内はガラガラだが、自分以外にスーツ姿のリーマンが乗車していた。基本森の中か畑と並走する。のどかだ…。特に問題なく盛岡駅まで戻ってこれた。その後は大人しく新幹線で東京に帰還。

総括

ずっと行ってみたかった平泉だが、意外と観光地が密集していたので回りやすかった。今回は行けなかったが、猊鼻渓厳美渓谷という渓谷もあるらしい。一方湯瀬温泉の静けさと寂れ具合は現状自分が一番求めているものだった。都会の喧騒を忘れさせてくれるのはこういう場所しかないので。紅葉やドカ雪の時期に観光しても景色が映えそう。

現状最も訪問しにくかった秋田県を巡れたことだし、国内未踏の県は残り3つ。どうにか今年中に制覇したいです。

世界遺産那智勝浦・本州最南端の町串本を歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。3月の連休で和歌山県に行ってきました。

 

一日目

旅の初めは名古屋から。バスタ新宿から夜行バスで向かい、早朝の特急南紀に乗車。指定席を予約したつもりがなぜか自由席で泣きそう。椅子取り合戦を辛うじて制する。朝っぱらから大ボリュームの駅弁をドカ食い。名古屋から4時間近くかけようやく紀伊勝浦駅に着いた。バスの乗り継ぎが良かったためすぐに那智大社方面のバスに乗り込む。

熊野古道

    どうやら大門坂というバス停から那智大社まで歩けるらしい。激坂続きなのは目に見えているが、せっかくだし歩きますか。この辺りから一気に山道に突入。空気も透き通っている。辺り一面が杉に囲まれていて荘厳。石畳をひたすら登っていく。トータル距離は2キロ程度なので軽い運動にも良さそう。

熊野那智大社

熊野古道のプチトレッキングの後にこの階段、普通にキツイっす。観光客で賑わっているが厳かな感じ。

那智の滝

那智大社からさらに進んだ先に見えてきた。これが日本三大瀑布で世界遺産に登録されている那智の滝か。こりゃすげえ。この角度で滝の方が大きく見える写真をよく見るけど、あれ多分トリミングしてます(勘の良いガキ)バス停まで歩いていたら謎の中華風の建築物があった。廃墟好きにはたまらない場所だな。那智には本当に色んなスポットがある。

市街地

那智勝浦駅に戻って来た。アーケード街を散策してみるがこの寂れ具合、人は全然歩いていない。ここの日帰り温泉を利用した。一面オーシャンビューなのが最高。こういう何気ない通りを歩くのが乙であり、一興であります。腹が減ってきた。味のある飲み屋が多いものの、どこも満席(本当?)で入らせてもらえない。3、4軒断れた後奇跡的に入店できた。勝浦マグロとしらすの丼、旨すぎる。シーシェパード「ホゲェェェェェェ!」

相変わらず鯨料理にハズレはない。夕食難民にならなくて本当に良かった。宿は相部屋ホステルなので秒で就寝。

二日目

この日は和歌山県の南部を攻めていく。電車の本数が少ないので早朝から活動開始。駅前の喫茶で食べるモーニング、こういうのでええ。地元の老人で賑わっていたのも営みポイント高し。きのくに線串本行きに乗車する。座席は全てロングシートの上に、電車の本数が少ないせいか混雑していた。ここからずっと海沿いを走行するためひたすら外を眺めてぼんやりする。本州最南端の町串本。どうやらトルコと友好関係があるらしい。

潮岬

串本駅からバスで潮岬まで来た。何かのキャンペーン中らしく、当分の間運賃が0円とのことでありがたかった。こういう最〇端の岬、好きです。風が強いけど最高に景色が良い。まだ10時くらいだからか観光客は全然いない。カジキ天丼を注文したらまさかのうどんまでついてきた。このボリュームで1000円、観光地価格としては破格の安さ。展望台からの眺望。こういう場所をチャリで走ってみたい…(ゴールデンウィーク中に房総半島を爆走しました)

紀伊大島

串本駅まで戻り、次は紀伊大島行きのバスに乗り込み終点の樫野崎で下車。途中民家のエリアを走ってきたが、驚くほど何もない。自分がこれまで訪れた旅先の中で断トツで寂れていたと思う。脈絡もない串本町とトルコの交友関係がずっと引っかかっていたが、ここに来てようやく種明かしとなった。どうやらオスマン帝国時代のトルコの軍艦がここ紀伊大島で沈没し、島民が助けたという。トルコの初代大統領ムスタファ・ケマルの像。世界史を専攻していたから懐かしい。見事な渦潮ができてる。今年の天候運、もしかしたらここで使い果たしたかもしれねぇ…。

橋杭岩

またまた串本駅まで戻り、そこから橋杭岩まで徒歩でやってきた。一面に奇岩が連なっている。実はここから紀伊大島の北部も見えたりする。

市街地

ひたすらウォーキングで駅まで戻って来た。今日のホテルは串本駅から1分という好立地。しかもざつ旅にも登場している。(そか笑)目星をつけていた宿近くの乙な居酒屋に入る。なぜか天下の松戸ナンバーのバイクがいて爆笑。刺し盛り。身が引き締まっていて新鮮。天ぷら盛り合わせ。白鶴を頼んだらヤバい量がでてきた。鮭茶漬け。もともとこの店はお茶漬けがメインの店だという。美味しかったです、ご馳走様。(笑顔のチー牛の画像)

番外編

三日目は川崎に帰るのみ。18きっぷ鈍行帰宅、久しぶりにやります。串本駅新宮駅次は三重県多気行きに乗る。乗車時間は3時間くらい。新宮駅多気途中凪のあすからの聖地も通過し多気駅に到着。駅前商店街はレトロな感じ。観光地という雰囲気はないけれど、旅情漂う雰囲気が良さげ。ここはいずれ再訪してもよさそうだ。次は快速みえ16号名古屋行き。指定席が取れなかったため自由席で我慢する。途中駅から続々乗客が増えてきた。キャリーがあるのでかなり狭い…。渋々途中下車することに。多気駅→四日市駅。座席が狭すぎたのでここで転換クロスの名古屋行き各駅停車に乗り換える。名古屋駅豊橋駅→浜松駅。一日で帰宅するつもりだったがふいに鰻が食べたくなったので急遽一泊する。18きっぷはこういう融通が利くのがメリット。浜松の鰻、この世で5本の指に入ります。丁寧な朝食。あとはひたすら静岡区間を乗り通していくのみ。浜松→掛川→静岡→熱海→川崎で帰宅。意外と4時間くらいで帰宅可能。

総括

今回の旅行で初上陸となった和歌山県だが、まず想像以上にデカい。中でも新宮~紀伊勝浦~串本間がどこの主要都市からも離れていてアクセスが困難である。電車の本数もかなり少ないので、大人しく飛行機+特急で行くのがよさそう。

それと紀伊大島。個人的に津軽半島外ヶ浜町を超える田舎レベルを、まさかここが更新するとは思いもしなかった。島内はほぼ民家しかなくおそらく観光地化はされていないが、歩いてみると新しい発見があって面白い。

ちなみに熊野古道の全ルート走破は、一ヶ月くらいの休暇を取得してそのうち…

…やりません。

 

      完

夏色キセキの聖地、伊豆半島下田を歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。2012年に放送された”名作”夏色キセキの聖地、伊豆半島最南端に位置する下田市に行ってきました。

伊豆急下田駅

東海道線で熱海→伊豆急線直通の伊東線伊豆急下田駅に到着。この日はちょうど河津桜の見ごろであり、祭りがあったらしい。車内は通勤電車並みの混雑だった。結局熱海駅から河津駅まで90分近く立ちっぱなし。2年ぶりの再訪だが相変わらず旅行客で混雑していた。この中に夏色キセキの巡礼目的で来た人間はどれくらいいるのだろうか。…いるのか?駅前に早速聖地を発見。足湯は入れず。

ペリーロード

伊豆急下田駅から15分くらい歩きペリーロードに到着。後述する了仙寺に向かうためにペリー一行が行進した、つまりはウォーキング(そういう言い回し)した場所。白と黒を基調とした、なまこ壁という格子や古民家が非常に味がある。飲食店もそこそこあるので食べ歩きも可能。おー。おー。せっかくなのでこの喫茶店でランチ。店内は夏色キセキのグッズが飾られていた。普段はほぼ常連客しかいないらしく、観光客が来るのは久しぶりということで店主に驚かれた。提供時間を過ぎていたにも関わらずモーニングセットを提供していただいた。”旅情”と”営み”、ここにあり。こういうのでええ。日米下田条約が結ばれた場所了仙寺。歴史を感じる荘厳なたたずまい。

下田公園

夏色キセキのキービジュアルとなっている階段。ペリーロードから下田公園に向かうところにあった。細部まで再現されていて思わず腕組みせざるを得ない。OPのNon stop roadを爆音で聞きながら坂を駆け上がると下田公園に出てきた。彼女たちは、”そこ”にいたんですよ!!彼は今腕を組んでいます。せっかくなので公園内を散策してみる。桜も咲いていて良い感じ。萌える。今の俺の心境のこと?下田の街並みを一望できる。海に面しているのに山に囲まれた不思議な地形。馬場ヶ崎展望台。犬走島という景勝地は釣りの名所らしい。

下田市街地

市街地を歩き回っていると温泉むすめの番宣ポスターがあった。一体いつのやつなんだこれ…謎の神社。聖地かと思いきや全く違う場所だった。特に観光地でも何でもないため、人とすれ違う時気恥ずかしかった。作中ほぼ毎話登場する神社のモデルとなっている場所。似てるけどなんか違うんだよなぁ。ちなみにここも観光地でも何でもない。お石様(作中の重要なファクターです)、いない……うむ。駅前に戻って来た。これまた作中でほぼ全話登場しているローソンがすぐ横にある。ベンチは撤去されていたが外観は全く同じ。海沿いを歩く。でけー錨が展示されていた。幽霊ホテル回(そういう回があります)に登場した廃墟。さすがに中は立ち入り禁止。本日の宿、何と廃墟ホテルの真横という好立地(?)。オーシャンビュー、最高。温泉に浸かった後は海辺を歩きながら涼む。夕暮れも相まって一興ムードに。やべー天気になってきた。とりあえず晩飯だ。

道の駅開国みなと

道の駅に併設されている魚どんやという回転寿司。開店即入店したが一時間待ちだった。お目当ての金目鯛はまさかの品切れ。やむを得ず金目鯛を使ったそれらしき料理を食う。金目鯛のかまぼこはもっちりしていて酒のお供に最適。   金目鯛の炙り寿司。

下田バーガー

翌日、ホテルをチェックアウトしてすぐに向かった下田バーガー。ここも2年ぶりに来た。ゆるキャン△でも登場したお馴染みの店。展示物がいろいろある。やはり子連れの客が多かった。静岡県宿泊キャンペーンで貰える地域クーポンを使ったので実質タダで金目鯛バーガーを購入。隠し味のクリームチーズがたまらんのよな。

総括

夏色キセキという懐かしい作品の舞台について、市街地の至る所に聖地が点在していた。普通なら通らないような路地などに目を配りながら街ブラできたのが良かったと思う。結局、純粋な下田観光ができたわけたが、やっぱり伊豆半島は何度行っても飽きない。次は伊豆のどこか離島に行ってみたいですね。

極寒の四万温泉・四万川ダムを歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。1月の三連休、群馬県四万温泉に行ってきました。高崎に前乗りしてから旅行スタート。寒い日には駅そばが身に染みる。吾妻線に乗車。オールロングシートだがひたすら耐えていく。四万温泉の玄関口である中之条駅に到着。バスの乗り継ぎまで時間があるため、付近を散策してみる。同行者「川は良い。旅情と営みがあるから。」あたりは嵩山と榛名山?に囲まれている。山道に入るにつれて雪がちらほら。

四万温泉

中之条駅からはトータル40分程度で着いた。初めて訪れたが、かなりの山奥にある温泉街。目の前には川も広がりこれは楽しみだ。同行者「川は良い。旅情と営みがあるから。」とりあえず昼飯。バス停の横にある定食屋で食べる。口調が特徴的な大将がせっせと切り盛りしていた。こういうところで食べるカツ丼が良いんだよな。

温泉街

温泉街を散策してみる。落合通りという路地は昭和レトロな店が広がっている。これが『Japanese Otsu』。土曜なのにひと気はまばら。四万川、無限に見ていられる。

積善館

四万温泉と言えばここ積善館がメジャーだろう。開湯は1691年と非常に歴史があり、千と千尋の神隠しのモデルとなっている。www.sekizenkan.co.jp

たむらの湯

たむらの湯の日帰り温泉に入る。温泉卵を作ることができる。喉越し◎自分で作ったからかよりおいしい。このロケーションの露天風呂、控えめに言って最高すぎる。湯加減は熱めなので天然のサウナと言った感じ。勿論大浴場もある。shima-tamura.co.jp

四万グランドホテル

この日の宿、四万グランドホテル。バス停の目の前で、窓からは四万川を見渡せるという神立地。夕食はアルコールも飲み放題のオードブル。さすがにフードファイト突入。www.shima-grand.com

夜のウォーキング、行きます。ネオンがまるで遊郭のような怪しげな雰囲気を醸し出している。これはこれで乙なモノ。翌日向かう予定の四万川ダムまでの道を下調べついでに歩いてみる。街灯はほぼなく、ライトを照らさないと足元が見えない。と言うか、こんな時間に出歩いてるうつけ者は他に誰もいなかった。たむらの湯の裏道には墓石があった。相変わらず立派な宿。夜の積善館はさすがに一味違った。雅がすぎる、こりゃ人気だわ。二日目、カレーもお代わりし朝から炭水化物をドカ食い。

この日は毎年恒例冬のウォーキング開始、四万川ダムまで歩くことに。昨晩途中まで歩いた道。こんな夜道を徘徊する人、全員馬鹿です。途中飲泉所があった。それとちらほら旅館も見かける。四万温泉、それなりに範囲が広いんだな。稲裏(いなつつみ)神社という謎の神社。小泉の滝。四万川ダムに向かう途中でもミニ観光スポットが結構出てくる。温泉街にいた時よりも明らかに雪が積もっている。足元も滑りやすいので歩こうと思う人は注意。(そんな人他にいるん?)ようやくダムが見えてきた。…が、あの上まで行くにはさらにつづら折りを歩いて行かなければならない。いろは坂ばりの激坂が続いた。トータル3キロほど歩きようやく到着。

四万川ダム

『人はなぜ歩くのか。そこに目的地があるから。』

太陽を遮るものが何もないためエメラルドグリーン一色の四万湖。群馬でこんな良い景色が見れるとは思いもしなかった。気が付けば、遥か高いところまで来てしまった…(nano.RIPE)自分たちが泊まったホテルや積善館はあの山々よりもずっと下にある。この後のウォーキングに備え、唯一の休憩所兼飲食店で軽食を食べる。ここから先は車両通行止の看板がある。しかし徒歩なら問題ないのでは? とりあえず脳死で歩くことにした。湖の周りを一周できるため、道に迷うことはない。多少雪は積もっているが陽が出ているし歩きやすい。国が管理しているという、一般人は立ち入れない道があった。ん…? ん…?おいおいおい。

さすがに笑えない状況になってきた。完全に曇ってきた上に足首まですっぽり埋まるほどの雪の積もり具合。しかも謎の生物の足跡まで出てきた挙げ句電波も繋がらない。冷静に考えてこの季節にクマなんているはずないのだが、それでも見ず知らずの土地(ましてや徒歩でしか来れない)でこんなものを見てしまったら恐怖でしかない。※後に動物博士のフォロワー曰くタヌキと判明

タチの悪いことに半分以上進んでしまったため引き返すわけにもいかない。とりあえず爆音でアニソンを垂れ流しながら身体が冷えないよう歩き続けることに。景色がほぼ変わらないため進んでいる気がしない。加えて途中猿とイノシシの親子も発見した。はやく殺してくれ…極寒の中どうにか戻って来た。あんな思いはもうこりごりだよ~死ぬ思いで温泉街まで帰ってきた後は焼きまんじゅうを頬張る。ちなみに店主が言うには、たむらの湯の男露天風呂は女湯から丸見えだという。知らんがな。 最後の散策を終え、中之条駅行きのバスに乗車。ばいばい四万温泉旅行の〆は駅弁。そういう風に相場が決まっているので。

総括

毎年恒例と化している1月の旅行(一昨年は足柄乗り換え、去年は伊東~熱川ウォーキング)だが、まあ今年も色んな意味で命の危険を感じた。例年どうも一筋縄ではいかないらしい。それでも四万温泉のレトロな街並みや湯加減は目を見張るものがあり、さすがは群馬県の三名湯と言ったところだ。二日目に歩いたコース。動物の足跡を発見したときはあわや死を覚悟したが、何事もなくて本当に良かった。多少のスリルも味わえたことだし、年初の旅行として最高の出だしを切れたのではないだろうか。

山道を歩くときは、防寒とクマ対策をしっかりしましょう。(戒め)

山口県秋芳洞・秋吉台をウォーキングしてきた話

こんにちは

ヒレカツです。12月、山口県に行ってきました。早朝の便で羽田を出発し山口宇部空港着。宇部市エヴァの聖地でもあり、全面的に推している。山口空港からはバスで新山口駅、さらに路線バスに乗り継ぎ秋芳洞へ。

秋芳洞

バスは観光客ですし詰め状態だった。ここ秋芳洞は日本でも随一の鍾乳洞として有名である。水が透き通っている。洞窟に入っていく通路も『和』を残しつつアドベンチャー感がある。洞内はかなり涼しい。そして広い。観光できるのはせいぜい1キロ程度だが、洞窟の全長は8キロにも及ぶという。ここ秋芳洞で最も有名なスポットである百枚皿。『山口県 観光地』で検索するとだいたいこの写真がでてくる。その名前の通り皿のように連なっている。大黒柱。一本だけやたら長い。奥まで進むと至る所に鍾乳洞がある。ここまで伸びるのに一体何年かかったのだろうか。そして蒸し暑くなってきた。

秋吉台

洞窟内を進むと、何やら怪しげなエレベーターがある。エレベータは地上まで繋がっており、そこからは秋吉台まで行くことができる。展望台からの眺望。一面に広がるカルスト台地が荘厳だ。ここらで小休止。売店と軽く腹ごしらえできるスペースがあるのが嬉しい。あったけぇ肉うどんが身に染みる。どうやら若竹山まで登れる登山コースと、妙見原まで歩けるトレッキングコースがあるらしい。他の観光客は全員ここで引き返していたが…これは歩くしかないだろう。それがお前の仕事だ。(芳野祐介)今年旅行した中で一番と言っていいいほどの快晴。こういう日のウォーキングが一番歩き甲斐があって気持ちいいんじゃ。(60代)2キロくらいは歩いただろうか。一面大地に囲まれていて感覚がおかしくなりそう。まだまだ進めそうだが全く先が見えない。少しは下調べをしておくべきだった。大人しく来た道を引き返すことにする。バスで新山口駅まで戻ってきた。新山口駅は県内屈指の一大ターミナル駅山陽線以外にも、島根県益田市まで続く路線も通っている。これから空港方面の宇部線に乗り宇部新川駅に向かう。中国地方でよく見かけるカラーの電車、久しぶりに乗車する。

宇部市

車内は地元の高校生で賑わっていた。営みと言うヤツを存分に堪能していたら宇部新川駅に着いていた。駅前には商店街があり賑わいが…と思いきやほぼ店舗はなく、9割以上のシャッターは閉じられていた。今日泊まる宿、外観はラブホテルのそれで笑ったが、いざ入ると館内はゴージャスだった。しかし金額はビジホクラスの料金。予約した場所を間違えたかと不安になった。結果自分の部屋は別館だったというオチなのだが。嗤ってくれ。夕食ついでに市街地を散策する。地方都市にありがちな大通り沿いのプチイルミネーション、活気を出そうと頑張っていて嫌いじゃない。海鮮系の居酒屋で飯。注文を忘れられていたのか、途中何回も確認をしたのに一時間以上待たされてようやく運ばれてきた。ま、ま、まぁ美味しければ何でもええ。。。下関市名物瓦そば。蒸した茶そばをつゆにつけて食べる。味は焼きそばのつけ麺版といった感じ。レモンで味変できるのもポイント。蕎麦系のご当地グルメはやはりハズレがないな。

それと撮るのを忘れていたが、ふぐ刺しもなかなか良かった。相当豪遊したが地域クーポン券で1000円引き+酒とツマミ一品が無料、ありがてぇ。帰りは違うルートも散策してみたが、どうやらここがメイン通りらしい。味のあるスナックが立ち並び、活気があった。翌日は早朝の便で帰る。そう言えば宇部は工業の街としても有名だった。駅前からは工場地帯の噴煙が上がっている。初号機に見送られ離陸。山口県、また来たいね。

総括

今回はほぼ弾丸と言っていい短い旅行だった。ただ秋芳洞秋吉台を観光するだけなら十分すぎるくらい。本当なら足を延ばして長門湯本温泉に行きたかったが、宿が取れなかったので致し方なし。山口県の観光地は各エリアごとに固まっているので、次は萩と長門あたりを攻めてみたいですね。