ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

悪天候の中沖縄県竹富島・与那国島を歩いてきた話②

こんにちは

ヒレカツです。沖縄の離島旅二日目、この日は石垣島から与那国島に向かう。

pokibasea.hatenablog.com

前編はこちら

まずはホテルから石垣空港へ。うーん、雨降ってる。小型のプロペラ機に初めて乗る。定員人数もかなり少ない。おい天気。。。

 

与那国島

ついに与那国島に到着。ここは日本で最西端に位置している島で、人口は1600人程。台湾までは100キロ程度しか離れていない。※ここで本当に偶然フォロワーさん三人も与那国島を観光していることを知りさすがに爆笑。気が付けば、遥か遠い場所まで来てしまった…(nano.RIPE)沖縄本島に戻るより台湾の方が近い。本日の宿、民宿もすら。空港から送迎していただいた。与那国島の宿は大半が民宿である。相変わらず雨風は酷いまま。さらに南西に移動したせいか、石垣島とは比にならないほどの強風である。本来なら宿のレンタサイクルを借りて島を一周する予定だったが、早々に予定が白紙となってしまった。

ちょうど昼時だったのでランチを食べに行こうとしたが、与那国島の飯屋は基本電話予約しないと入れないと教えてもらった。宿近場の海鮮料理店に連絡するも一軒は繋がらず、もう一軒は臨時休業。嘘だよな…?仕方ないので、路線バスに乗り島東部の集落まで移動して探すことにした。

祖納集落

バスに乗り祖納集落まで移動した。そこで驚いたのが、与那国島のバスはどの区間、誰が乗っても無料だということ。2時間に1便は運行しているので、まあ最低限は回れそうだ。肝心の昼食は30分以上待つ羽目になったが、軽食屋でどうにかアジフライ定食を注文できた。雨も上がったので、集落を歩いてみる。祖納集落唯一の商店。当たり前だがコンビニなんてあるはずもなく。どこも年季の入った建物が多い気がする。赤瓦も味がある。郵便局があるのは意外すぎた。ミニオンと馬。西表島で失踪した某人物(誰?)を思い出すなぁ…。町役場のすぐ隣には診療所があった。寂れすぎだろ……。たまたますれ違った島民の小学生に挨拶されたのは正直嬉しかった。

ナンタ浜

祖納集落から500メートル程でビーチに出てきた。うむ。竹富島程じゃないけど、この天気でも青く透き通っているのはさすが沖縄。あと人っこ一人いねー。ついでに強風で傘がぶっ壊れた。

東崎

この旅行でどうしても訪問したかった場所がここ東崎。与那国島の最東端にあり、路線バスではたどり着けないエリアに位置している。徒歩だとギリキツい距離だったので本当にやむを得ずタクシーを利用。何やら馬がいるな…。すごい。ずっと草食べてる。近づいても逃げないどころか、むしろこちらに興味を持って近づいてきた。与那国馬、事前には調べていたけどここまで人懐っこいとは思いもしなかった。これ晴れてたらエグイだろう…。うまくいかないものだ。なんかもう見たことない植物が生えてる。本当に日本とは思えない光景ばかり。牛おった。

再度タクシーで祖納集落まで戻り、お次は”日本最西端の場所”へ向かうためバスに乗車。普通に道路を与那国馬が歩いている。何やら三冠獲ってそうな風格があるな…島の西部、久部良港のバス停で下車。ここから石垣島まで船も出ている。

結局一度も晴れなかったが日没に近づいてきている時間帯。…さぁ、ウォーキング部活動記録(名作アニメ)の時間です。

西崎

港をずっと上っていくとついに看板が見えてきた。激坂が無限に続くせいか、そこまで距離もないはずなのに全然進んでいる気がしない。やっっっっっと到着した。やたらカジキを推してくる。ここが人間が立ち入れる、正真正銘日本で最西端の場所。歩いて訪問する変わり者はどのくらいいるのだろうか。当然他には誰一人おらず、達成感が半端なさすぎて思わず泣きそうになった。久部良集落を一望できる。それと日本最西端の公衆トイレ。風が強すぎる。ただただどんよりしているが、快晴時には台湾まで見渡せるという。港まで戻る道の途中にあるナーマ浜。神社もあったので参拝しておいた。昼にあらかじめ予約しておいた居酒屋で晩酌。周りは常連客しかいなかったが、問題なく入店できた。爆食い。島唐辛子入りの卵焼き、爆食い。〆にそうめんチャンプルーなる料理を食べる。ツナ?のような風味が効いていて不思議な味。普通のそうめんみたくさっぱりしていて、与那国島で食べた料理で一番美味しかった。カジキの刺身も食べたかったが売れ切れていたのが残念。泥になるまで飲み食いした後は当然徒歩で宿まで戻る。辺りは街灯もほとんどなければ信号も一切ない。一面暗闇で正直怖い。宿の部屋。こういうのでええ。そのうちバックパッカーにでもなりそうだな俺…。就寝。

久部良バリ

二日目は早朝から活動開始。野良いっぬ。沖縄の離島はほんといろんな動物がいるな。宿から徒歩5分程度でたどり着けるのに、相変わらず雨風が強すぎて既にびしょ濡れ。人頭税削減のために、ここの割れ目を妊婦に飛ばせていたという。覗き込んでみたが中はかなり深かったし恐らくは助からないだろう。恐ろしすぎる…。そんな残忍なことがここで行われていたとは。

bunka.nii.ac.jp

日本最後の夕日が見える丘

さっきの久部良バリの分岐点を左に進むとすぐに到着。夕日(朝日)とは一体。。。奥に見えるのが昨日訪れた西崎。我ながらよく徒歩で行ったものだ。びしょ濡れになりながら宿に帰還すると朝食が用意されていた。こういうのでいいんすわ。

雨も止む気配がないし、正直やりつくした感がある。本当はまだまだ巡りたいスポットもあるのだが…。飛行機の時間まで大人しく待機することにした。空港まで送迎していただいたあとは、3時間も待つ羽目に。土産屋も離陸直前にならないと開かないらしい。コーヒーをチビチビ飲んで時間を潰すしかない。やめてくれーさようなら与那国島。できれば晴れてほしかった泣。Dr.コトーの舞台にも行きたかったなぁ。(未視聴)石垣空港まで戻った後は再度バスに乗り離島ターミナルへ。最後にラフテーを食べに行く。ソーキそばとのセット。いや~、こんなに旨い料理があるのか…。口の中で勝手に蕩けていく。まさに旅の〆にふさわしい。発光している。離陸時間が少し遅れたが、4時間近くかけ成田空港まで無事帰宅。

総括

pokibasea.hatenablog.com

実は石垣島竹富島は今年の2月に行く予定だったが、かくかくしかじかで結局11月になってしまった。与那国島に関しては回れなかったエリアがあるので正直心残りではある。バスで素通りしたが、島南部に位置する人口100人程度の小さな集落、比川集落(Dr.コトーの舞台となった浜辺の病院がある)。祖納集落内にあるティンダバナという展望スポット等々。

天気のこともあり満足度で言うと8割くらいだが、また次に訪問した時の楽しみが残っていると考えたらむしろワクワクしてくる。ともあれ、非日常的な体験と経験をできた新鮮な旅行となった。離島と聞くとどうしても足が重くなりがちだが、これからはこういった秘島感溢れる地域を中心に旅をしてみたい。まずは未だ未踏の5県を制覇してから、また訪れたいと思います。