ヒレの旅々

2021年以降の旅行の備忘録です

【大隅半島編】宮崎県南部の港町油津・御崎馬の楽園都井岬を歩いてきた話

こんにちは

ヒレカツです。先日宮崎県の日南市、串間市に行ってきました。早朝の羽田便で宮崎空港に到着。にしても暑い、先週の東京より10度以上気温があるしこれが立地の差か…。空港からは日南方面行のバスに乗車したが、リムジンバスかと思いきやまさかのローカルバス。当然車内はごった返しており結局1時間近く立ちっぱなしだった。しかし快晴の中での海の見晴らしは格別である。これは期待が持てそう。

油津

油津市街地

90分近くかけようやく油津駅に到着。ここ油津は広島カープのキャンプ場としても有名らしい。なぜかピント合ってねぇ…。駅前にはThe・地元の商店街が続いている。一歩路地に入るとバーやスナックが立ち並び風情がある。ただ通行人は皆無だった。宮崎県と言えばやはりチキン南蛮ということで、五番館という喫茶店に入店。店内は明らかに地元民で賑わっており、皆鉄板焼きを注文していた。さすがは本場、肉厚ジューシーで完全にやよい軒川崎店のそれを超えました。

堀川運河

商店街から少し歩き、河川敷にきた。ここは堀川運河と呼ばれ、飫肥杉の運搬や舟を退避させるために重宝されたという歴史がある。運河と言っても正直小ぢんまりとした印象だが、川沿いには古い民家が立ち並びひと際旅情を感じさせるものがある。どうやら男はつらいよのロケ地でもあるらしい。寅さんもここを歩いていたんだな。全体的に古い建物が立ち並び昭和レトロから一気に大正ロマンな雰囲気に。ここ油津は色んな景色を見せてくれるな。

油津港

ここ油津港は宮崎県南部における物流の拠点となっており、多数のコンテナが整備されていた。さらに名古屋や東京までのフェリーも運航しており、国外からのクルーズ船も停泊するらしいから驚きである。

津の峯

次に乗る電車まで残り一時間強。津の峯という標高88メートルの山があるらしいのでトレッキングしてみる。一応手すりなどの整備はされているが、苔生しているため油断は禁物である。10分くらいで頂上に到着後、発した第一声が「なんだこれ」。360度見渡す限りの絶景であり、北は鵜戸方面、南は油津港、西は市街地が一望できる。こうして見下ろすと堀川運河近辺は築年数の経っていそうな家が目立つ。まさかこんな景色を見れるとは思いもしなかったし油津、もしかしなくても最高の場所か?非常に名残惜しいところだが、電車の本数が極端に少ないため油津の観光は2時間で終了。ただ目当ての場所は一通り回れたので満足かな。

串間市

福島高松駅

1時間ほど日南線に揺られ、串間市に突入。福島高松とかいう一体何県なのか判断しかねる秘境駅でフラッと下車してみた。またここは宮崎県最南端の駅でもある。ホームの目の前には牛舎があり、他には何もない。君たちも後の宮崎牛になるのかぁ。日中は2、3時間に一本しか列車は来ず、いかんせん訪問しずらい。しかしここ福島高松に限っては救済措置があり、14時51分の列車でくれば40分後の串間市コミュニティバスと接続できるのだ。というわけでキャリーケースを引きずりながら辺りを軽く散策してみる。生活音がしたので一応人は住んでいるっぽい。なんてのどかな場所なんだ、『何もない』があるっていう言葉、まさにそのままである。3分くらい遅れていたがコミュニティバスも問題なく来た。運転手には怪訝な顔で見られたが。

串間市街地

バスに揺られ串間駅に到着。田舎の町でコンビニを見つけた時の安堵感は異常である。本日の宿に向かいますか。駅前にはかなり年季の入った広島市電をカフェ?に改造しているやつがあった。串間駅周辺は市の中心地のはずだが、ここも特段これと言って何かあるわけではない。串間スマートホテルというコンテナを改造した無人チェックインできる最新型の宿。基本的なビジホの設備は一通り揃っており文句なし。宿の目の前には畑が広がっている。まだまだ歩き足りないし散策を再開。この通り、地元の景色そっくりで懐かしくなりました。福島というのはこの辺の地名らしい。畑に囲まれた川が雅すぎる。晩飯は串間名物のブリ丼。なんでもこのブリ丼は全国のご当地丼ランキング(そんなのあるのか)でも2位に選出された実力がある。上のブリは漬けになっており、その下のブリは特製の味噌ダレと醤油をかけていただく。B級グルメと侮るなかれ、ありえん弾力と脂がのっており秒で完食。観光地価格にしては1200円と非常に安価である。ここで一つ誤算だったのが、単品で注文していたチキン南蛮が想像の5倍はデカかったこと。一人で2食分食べたのと同等であり普通にフードファイトする羽目になってしまった。勿論旨かったが味わう余裕もなく号泣。

都井岬

昨夜の食べすぎもあり泥のように就寝。翌日はコミュニティバス都井岬にやってきた。都井岬には御崎馬という野生の馬がいる。出産シーズンの春先から夏に多く見られるというが果たして…。灯台は300円で登ることができる。見渡す限りの大海原でさすがに腕組みせざるを得ない。鹿児島県の肝付町も良く見える。次のバスまで3時間の余裕があるため、馬を探すという名目上とりあえず(とりあえず?)ウォーキングを開始。今回は他にも歩いている人をちらほら見かけたため心強い。ただし毎度ながら歩行する前提で道は作られておらず、かっ飛ばしてくるバイクもいてヒヤヒヤした。馬の親子があまりにも突然現れてビビった。偶然なのか理解しているのか、白線の外側をゆったり歩いていた。人慣れしているのか全く動じない。かわいいね。途中、民宿兼休憩施設もある海洋荘でランチとする。てか相変わらずスマホのカメラ性能悪すぎる…。先ほどの灯台のところから歩き下山完了。辺りはヤシの木だらけで完全に南国に来たよう。結局馬は他に見ることができなかったしなかなかうまくいかないものだ。帰りのコミュニティバスでは外国人がワケの分からん場所で下車していて(どうやらキャンプをするらしい)驚いた。なかなか物好きな人もいるんですね。道の駅を物色し時間をつぶす。錆まみれの乙な列車に乗車する。年季入ってんなぁ。日南線終点の志布志駅に到着。あまり終着感がないな…。

以降は次回に続きます。