こんにちは
ヒレカツです。八重山諸島編の後編です。前編の波照間島回についてはこちら。
この日の石垣島の天気は曇り。空港の一番端っこにある搭乗口より与那国島行きの小型飛行機に乗る。
与那国島
与那国空港
お久しぶりです。3年半ぶりに与那国島に上陸完了。天気は…前回同様に雨。

今回2泊したあびゃんというゲストハウス。ゆんたく用の泡盛や食材も常備されていた。この日は終日天気が悪く、雨が止むまで福島県からよく来ているというバックパッカーの方と話していた。

いやぁ懐かしい。前回泊まった民宿もすらがすぐ近くにあり、路線バスは相変わらず無料だった。前回は行けなかった比川という南部の集落に向かう。
比川集落

少し周囲を散策してみる。やはり年季の入った建物が多い印象。
可愛い生き物を発見。
さとや

集落で唯一営業していた店で食べる本場の八重山そば。石垣島や波照間島で食べたのとは味付けが少し違い、魚介のような出汁が効いていた。豚も複数枚入っておりライスが欲しくなってくる。今回の旅行先で食べた料理ではベストじゃないかな。
Dr.コトー診療所 ロケ地
比川集落の外れにある、ドラマDr.コトー診療所のロケ地となった場所。
入館料を払うと診察券タイプの入場券が出てきた。良いねぇ。




中は撮影で使われていたセットが恐らくそのまま残っていた。小学生の頃少しだけ見ていただけでほぼ記憶がないしもう一度見返したいなぁ…。ファンの人なら絶対に行くべきだろう。
目の前にはビーチが広がっている。島内のビーチの中で最もこじんまりとした場所だった。


さてここからは歩いて久部良集落まで戻る。バスは変則的なルートを通るためたぶん歩いた方が早そう。乗馬ができる施設もあった。

波照間島でも実っていたアダンを発見。
テキサスゲートを通過。ここを過ぎると野生の与那国馬が放牧されているゾーンに突入する。
おっ

ついに与那国馬が出現し始めた。相変わらず人慣れしているのか、こちらを気にせずトコトコ素通りしていった。

想像以上に与那国馬がそこら中にいて笑う。ちっこい仔馬もいて可愛いね。

立ったまま寝ている…だと!?いびきっぽい声も響いていた。
井戸端会議は与那国馬の中でもある模様。自然の動物園は最高の癒しとなった。
陸上自衛隊の駐屯地を通り抜けるといよいよ久部良集落は目と鼻の先。いつの間にか雨も降ってきた。
何かの気配を感じて振り返ると島民らしきランニングしている人がいて横転。雨の中よくやりますわ…。
6キロほどのウォーキングを終え久部良集落まで戻ってきた。意外なことに集落の方が風が強くすぐにずぶ濡れになった。なお馬をひたすら眺めていたおかげで全く疲労感はない模様。
最西端の郵便局。この辺りにある施設は基本全てが日本最西端となる。
祖納集落
ティンダバナ
いい感じにバスの時間が迫っていたためお次は島北東部の祖納集落へ。同じく久部良北でバスを待っていたところ、たまたま通りかかった元自衛隊員のおじいちゃんのトラックに乗せていただいた。現在はガソスタ店員だそうで、北海道生まれの青森→京都→沖縄と駐屯地に配属され、最終的に与那国島に行きつき移住したらしい。島の方は皆温かくて優しい方が多い。ありがとうございました!

整備されているがジャングルチックな遊歩道を歩く。


祖納集落を一望できる場所。断崖絶壁の中に洞窟があるような不思議な地形。


よくこんな不思議な地形になったなぁ。飲めるか不明だがキンキンに冷えた湧き水も出ていた。


ふらっと集落を散策してみる。前回も来たここナンタ浜は漂着物だらけだったが綺麗になっていた。





もう全てが懐かしい。祖納の町並みは良い意味で3年半前と何も変わっていなかった。
与那国町役場。鯉のぼりも泳いでいた。
久部良集落
居酒屋 まるてぃ




3年半前にも来たまるてぃで夕食。というかこの日はまるてぃしか予約できなかったが、今回は名物のカジキ料理を注文できたのが良かった。普通に白身魚を食べているような味。
安定のもずく天、うまし。
以前も食べたソーメンチャンプルー。ここはツナがふんだんに入っていて和風パスタのような感覚で美味すぎる。そして与那国島の泡盛どなんは1杯400円という破格の安さだった。


翌朝は最西端の大朝商店(画像なし)で購入した惣菜。家庭的な優しい味で、このセットで350円くらいでさすがに横転した。すぐそばの漁港で食べられるのも乙なところ。
前日まで午前中は雨の予報だったのだが、オーナーに雨は降らないと断言されたのでチャリをレンタル完了。波照間島と同様、天気予報よりも現地の方に言われた方が信用できるんだよな。
ダンヌ浜


以前は来れなかった場所。良い感じの写真になるかと思いきや、これで爆笑。

台湾見えてね!?
時計周りで一周しようとしていたが予定変更。最西端の西崎からいい景色見れそうだな。
日本最西端の碑




日本最西端の地、西崎。以前は雨の中久部良集落からここまで歩いてきたが、電動自転車なら楽勝だった。

本当に台湾が見えててさすがに感動した。見える確率は年1%程度みたいなので本当にこの日は運が良かった。中央山脈という3000メートル級の山々っぽい。


3年半前の下振れはいったい何だったんだ…。与那国島でこんなにいい景色が見れるとは想定していなかったので、改めてこの島が大好きになった。





島南部は今日も与那国馬の群れが歩いていた。
おーい笑。
そして日差しがあるとめちゃくちゃ暑い…。道中比川集落の商店でポーク玉子おにぎりとアイスを買い小休止。
立神岩
比川集落を抜けひたすら東に走っていく。建物や自販機は一切なく、一面林道のような道がひたすら続いた。
ひたすらの登り坂を耐え立神岩というスポットに来た。
デカい岩が反り立っている。この近辺には海底遺跡もあり、色々と謎が多そうな場所だった。
まだまだ島東部への道は果てしなさそうだ…。
立神岩展望台


さっきの立神岩を別角度で見れる場所。こっちから眺めると特徴的な形してはりますなぁ。
島最東端の東崎はもう目の前。あと少し頑張るか。
東崎




与那国島で最東端の場所、東崎。前回はこの辺りにも与那国馬がわんさかいたが今回は一匹だけだった。

大海原と草原が広がった開放的な岬で最高すぎる。前回は暴風だったが今回は穏やかだった。いつの間にかあの山を越えてきたのか…。
群れからはぐれちゃったのか一匹狼だった。元気でな。


オーナーから聞いたのだが、実は去年に子供が牛の角で貫かれて○んだという事故が起きたらしく、横切る時はかなりおっかなびっくりだった。
ヤギ発見。

アップダウンを繰り返し祖納集落近くまで戻ってきた。

墓石が並ぶ道を進むと四畳半ビーチにたどり着いた。泳げる場所はわずかしかないものの、与那国島の中では一番きれいなビーチだった。
ちまんま広場

ちまんま広場という小さな牧場があった。ニワトリもいればヤギもいる、そんなほのぼのとした場所だった。

一応断崖絶壁になっているのだがまさかの釣り人がいた。どうやってあそこまで行ったんだ…。
ここからも台湾の山々が見えていた。いつか行きたいなぁ…。
久部良バリ


ここは与那国島の中で綺麗な景色とは裏腹に最も悲しい歴史がある。薩摩藩に統治されていた頃は重い人頭税が課せられ、税金を払えない島の妊婦を集めてこの割れ目を飛ばせていた。要するに税金を払えない妊婦を胎児もろとも強制的に自殺させた場所。想像しただけで血の気が失せてタマヒュンしてしまった。
日本最後の夕日が見える丘


一度宿に戻り、夕暮れ時に来るとすでに多くの人で賑わっていた。

ついに与那国島で拝めた念願の夕日は感動もの。完全に陽が沈んだ19時15分頃まで全員がずっと同じ方向を見ていて不思議な感覚だった。日本で最後に沈む夕日を最後までしっかりと見届けた。
サザンコール


与那国島最後の晩餐はまさかの貸し切りだった。久々に食べた紅イモコロッケ、量があり嬉しい。そして泡盛どなん。相変わらずうまい。
ボタンボウフウという薬草が入った泡盛、ミントのような独特な味がしてクセが強かった。あまり冒険はしない方がいいらしいね。
あざみ麺という与那国島の郷土料理。植物を練りこんでいるようで、焼うどんのような味で食べ応えがあった。
もずくとさんぴんハイで〆とするのも乙なものです。島での最後の食事はとても満足度が高かった。
昨夜は宿に帰宅後、ゆんたくに混ぜていただいた。徒歩で四国お遍路を成し遂げた人、オーストラリアでヒッチハイク旅をしていた人、奥さんに内緒で勝手に与那国島まで来てた人とかなりクセの強い人たちで良い思い出となった。
ばいばい与那国島!長いようであっという間の3日間だった。そして東崎、こうして見るとやっぱり断崖絶壁なんだな。
西表島上空を飛行中。こんな土地に人が住んでるのかぁ。
黒島、小浜島、竹富島といった八重山列島の島々はもはや別次元の海の青さだった。石垣空港着陸後、那覇空港とさらに乗り継ぎトータル7時間かけて無事羽田空港まで帰還。終盤は無事ケツが爆発した。
総括
2回目の訪問となる与那国島、今回は歴代の旅行を大きく更新することになった。3年半前の訪問では島の半分程度しか観光できなかったが、やり残していたことは快晴の中での島一周という形で全て回収できたと断言したい。何より今回は自分の足で島一周を成し遂げたことが何より嬉しかった。
道中で遭遇した多くの与那国馬、日本最西端の地から見えた台湾の景色、久部良バリの悲しい歴史、カジキ料理、フレンドリーな島民などなど。観光地としての派手さよりも、自然と人々の営みそして歴史が、そのまま積み重なって形成されているような島だと改めて実感した。
また島旅にハマるきっかけとなった与那国島は、自分にとって特別な場所だと再認識できた。前回とは180度違い、運よく絶好の爆走日和だった中での観光は、自分が思い描く島旅の完成形だった。正直完全に満喫しきってしまったので、あと数十年単位でこの地に来ることはないかもしれない。ただ今後はこういった『特別』だと感じられるような場所を、もっと見つけていきたいと思いました。